モーリタニアは金と土曜日がお休み。
昼飯を買いに初めて1人で外に出て、昨日のレストランに行ってみた。
おにーさんがオレのことを覚えててくれて、
「昨日のメシ、うまかったッス。」
とお礼を伝えると、
「だろー。今日のもうまいぜー」
「じゃあ、同じのください」
「O.K.今日はオマケで一品追加してやるぜ」
と、リピーターの獲得に余念がない。
どうもありがとう!
オマケはおかずでなくてフランスパン半分くれました。
米とパンでジンギスカン炒めを上手に奪い合いながら食べるのは至難の業だなと考えながら、
ビニール袋にぶら下げて、くそ暑い中、徒歩で歩道の道を歩いてたら、
飯の重さに耐え切れず、ビニール袋がちぎれて、飯とパンがドサッと落ちてしまった。
こちらのビニール袋はエコなのかやたら薄い。
その薄さがあだとなった。
幸い飯はアルミホイルでカバーされていたので、無傷だったが、
パンはダイレクトに砂の上に。
そこに後ろを歩いてきたモーリタニアン青年が
「ほらよ。気をつけるんだよ」
と、パンを拾ってくれた。
「あ、ありがとう」
この出会いって、、、恋愛小説バリだ。
「どっから来たんだい?USAか?」
「いえ、日本から来ました。2年間お世話になります。」
「ホントかい?オレはこの近くに住んでるから、またな」
と、握手して別れました。
友情は砂漠でも芽生える。
フランスパンを右手に握りしめ、左手に弁当を持ち、ほのぼのしながら帰りました。
その途中、不思議な現象が。
「弁当が発熱してきた」
どうやらアルミホイルが太陽光を吸収し、中の飯をあっためているようだ。
徐々に温度は上昇し、明らかに買った時よりもあつくなっている。
アツツツ
素手で持つのがキツいくらいアツイ。
「砂漠ではアルミホイルが凶器になる」
おかげでアツアツを食べることができました。