専属ドライバー

街に出歩くにも足がないのを考慮して、所長のババさんが自分用にドライバーを手配してくれた。



スーツ姿で登場したティジャニさん

「経験豊かで信用できるドライバー」とお墨付き。


彼の車はランドクルーザーで車高が高くて眺めが抜群にいい。
前の黒いバーは無線用のアンテナだ。

ウィンドウに意味深なヒビが入っているのだが、
誰しもが暗い過去の一つや二つ持っているものだ。
そっとしておこう。



彼はフランス語しか話せない。
自分はフランス語は話せない。
故に、言葉では会話が成り立たないため、心で会話した。


さっそく街のレストランに連れてってくれることに。

行き着いた先は、チャイニーズレストラン。
アジアを考慮してくれた。

街には数件あるらしい。


庭もしっかりと整備されている。




チンジャオロースを注文し、10分後、
今、材料無いから作れない的なことをフラ語で言われたので、
おすすめされるがままの料理を頼む。


そして、さらに注文をとる
「何か飲まないか?ファンタ?コーラ?ビアー?」


え?ビアー?

お酒は禁止されているんぢゃ・・・・

とりあえず、試しにビアーを頼んでみた。



ルービー召喚

まぢでーーー!!!
ハンパなく嬉しい♪
禁酒生活にさよなら。 
一本1000ウギアだった。
牛丼の2食分なので、高級品なのだろう。
それでも飲みたかった。


余韻に浸ってるところに料理が。

ピーナッツ、ピーマン、しいたけと鶏肉の炒め物。
(3000ウギア)
ピーナッツを噛むのがめんどくさいが、お味はステキ。
こちらでは、中華料理は高級品に値するとみた。


手持ちが少なくて、2本しかビールをお持ち帰りできなかったが、
気持ち的には達成感。


ティジャニさんナイスプレイだよ。

彼は噂にたがわず非常にすぐれたドライビングテクニックを持っており、
どんどん車を追い越していく。
少しでも遅い車が前を走っていれば、クラクションを鳴らして前をあけさせる。

得意げにドライブする彼。
スピードをどんどん上げる。
ちょっと心配になって、何キロ出してるのか気になり、メーターをチラ見してみた。


「0キロ」
うん。ぶっ壊れてるね。

どんなにスピードだしても、止まってても、いつも0キロ。
数字に捉われない生き方がアフリカらしくてカッコイイ。