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(羊の炊き込みご飯)
色んな臓器と炊き込んだリゾット風の飯。
ぬぉー ダントツにうまい。
みなさまは手づかみなのだが、炊きたての殺人的な熱さを誇る米を手づかみできるほど手の皮が鍛えられてないので、
軟弱にもスプーンを借りた。
皆様は、手で米をかき集め、手のひらで転がして、一口大にしてから口に運ぶのだが、
転がす回数に違いがあるのに気づく。
若い人:19回
中年二人:16、12回
おじさん:8回
どうやら熟練ほど回数が少ないようだ。
なんか、寿司を何手で握るのかに似ているな。
「5手を4手に縮めて握りのスピードを上げるのに、5年の修業が必要だといわれている。その4手を3手にするのに、さらに5年」(将太の寿司、起死回生より抜粋)
長老が何手で握るか気になり、チラ見してみた。
「3回」
どんだけ修行積んだら3手の域に・・・
長老の洗練された動きに見とれた。
ただ、噛むのがやたら遅いので、ペース的には若い人たちに遅れをとっていた。
砂漠では水は貴重なので、手を洗うのも一工夫。
下っ端は目上の方が洗った水を頂戴するようだ。
食後にボールに入れた泥水っぽいのが運ばれてきた。
「これなんだか分かる?」
と、モハメッドに質問され、フィンガーボールにしては汚れてるし、んー なんだろ、と考えていたら、
「食後のジュースだよ」
あぶない。失礼するところだった。
タジマと呼ばれるドリンクらしい。
コップに並々つ注がれたものを渡された。
アフリカでの生活を送るにあたり、
「生水は飲むと危険なので控えてください」
と、言われていたが、今は気にしてなんかいられない。
とてもフルーティな味だった。
食後は徹子の部屋ばりに、基地の方々にバッタに関して質問攻めをした。
バッタ防除歴20年で、9ヶ月もこの基地にいるおじさんに色々と教えてもらった。
興味深い情報をたくさんもらった。
中でも一番思いで深い言葉は、
「砂漠に来ないと砂漠は分からない」
今度来る時はお土産持ってこよう。