伝説のバッタ職人


前々回のコメントでティジャニの評判下げてやるとか言ってしまったけど、



ダメだよ


オレには、オレには、、、

「友情を裏切ることはできない・・・」


だって、ティジャニ、いいやつすぎるんだもん。
アイツの文句言うくらいなら、オレの人気なんか低くたってかまわない。




ティジャニのことを悪く言うやつぁ オレが許さない!



と、茶番をしてみるの巻き。
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ミッションに同行するモハメッドはフィールド調査が初心者で、バッタの知識もまだ少ない学生だ。
もっと、こう、現地ならではの情報を欲しいという願望がある。
研究所の研究者達がもう少しで時間できるので、それは解決するのだが、
いそがしすぎるので、そう毎度ミッションについてきてもらうわけにはいかない。

ティジャニにグチったら、驚くべき事実が明かされた。



「いいか、コタロー。この研究所には2人の伝説のバッタ職人がいる。
1人は、セ・カマラ。
この20年間、研究所の全てのミッションに参加し、フィールドの酸いも甘いも知り尽くしたフィールドのスペシャリストだ。

彼は単なるアシスタントなのだが、その知識は研究者を遥かに凌駕し、その腕は間違い無くモーリタニアNo.1だ。
しかも英語が話せれる。
なぜ研究者にならないかと言うと、彼はのんびり屋だからだ。
そして、彼は今、この首都にいるのだが、レアキャラのため、その姿を見かけることはない」


なぬーーーーーー!! そんな砂漠の案内人がモーリタニアに!
まさに追い求めていた男ではないか!


「そしてもう1人は、シディ・ジュドゥ。彼はバッタ飼育のスペシャリストだ。
飼育に関しては彼の右に出る者はいない。彼の手にかかれば全てのバッタは死ぬことなく、全て育つ。
彼は40年間この研究所で飼育をしてきたのだが、身体を壊してここ数年は休養していた。
しかし、もう元気になったと聞く」



そんな、バッタのためにその身を犠牲にできるほどのつわものがいたなんて、、、
是非とも欲しい。是非とも我がチームに加わって欲しい。


この伝説のバッタ職人2人に、
貪欲モハメッド、
腕利きコックのシェフに
ドライバー兼実験補助者のティジャニ。
そして、バッタの餌を作るスペシャリスト、マリアンが加わると、
超強力なバッタ研究チームを結成することに。

さらに、ティジャニの強い勧めで、溶接職人も仲間に加えることになったので、あらゆる鉄を自由時際に操ることが可能に。
しかも、これに研究所の研究者達も加わるのだ。

見えてきた。見えてきたぞ。
自分の目指すべきバッタ研究チームが。

きっと未だ見ぬスペシャリスト達がいるはず。

その道のスペシャリスト達の力を結集し、バッタに挑む準備ができてきた。