老婆にまつわるエトセトラ

老婆に誘われてやってきたお店。
いままでのお店は次から次へと商品を見せつけてきたのだが、
老婆は自分達を店に入れると、黙って自分をうっとり眺めているだけだ。





「男は黙ってサッポロビール
ぬぅ よほど品揃えに自信があるに違いない。
もしくは老婆の心に火をつけてしまったか・・・
潤んだ老婆の瞳を尻目に、店内をざっと見回してみると、確かにレベルが高い。
他の店とは一線を画している。



さぁ ラインラップ紹介といこう。

おもしろい形をした石ころ

つるつるに丸い石ころほど、センターに寄っていた。



伝統工芸でござる。

(木製である)



皮細工でござる。

(皮製である)



ゴザでござる。(←すんません。これがしたかっただけです。)

(オシャレでかわいい。)



ペンダントとお茶道具 その1




ペンダントとお茶道具 その2

(お茶好きな文化なので当然のクランクイン)


何かの足

耐久性を度外視し、装飾に方向性が向けられた一品。
その貧弱さゆえ、現存する足は希少価値は高いのかもしれない。



皮製の枕


寝心地は良さそうに思えない。





民族衣装(興味ある女子のために画像を大きくしといたよ)

左手前にある頭に巻く「ハオリ」はカラバリ豊富ですごく良い。
日本の染物には無い手法が使われており、これを女子にあげたら、あげた後5分間はモテる気がする。
普通の市場でも売っているので土産の第一候補だ。

奥のデカイ布は「メルファ」と呼ばれる女子の民族衣装。
4〜6m位の長さがあり、頭からかぶる。
アジアンテイスト好きな女子にウケそうな色柄。
街で見かけてもまずかぶらない。

いや、重複しないって意味でね。


日本に帰るときには、モーリタニアの国旗がついたキーホルダーとかでなくて、なんかオモロイお土産を持って帰りたいからじっくり探そうと思う。
男子にはそこらへんのモーリタニア産の特別に普通の石か貝殻がお手ごろだと思っていたのだけど、なんかいいのがあれば、考え直したい。

今後ともリサーチしたい。




店内の商品をくまなく物色。
長年誰も触っていないからだろう、クモの巣張ってるわ、
ホコリまみれだわ、普通なら引くところなのだが、
真っ黒になった指先を見た瞬間、血の流れが変わった。



あぁぁ




マズイ。。。。。

押さえていた感情が・・・



実は、自分は女の涙と骨董品にめっきり弱い。


壷とか古銭とかムダに集めたくなる習性があったのを思い出した。


結局、この店の品物にも心やられて、大人の日本人買いしてしまった。
だっていっぱい買えば安くなるんだもん。


今まで見せた写真の中で、2品目買ってしまった。


今、お部屋に飾る準備してるから、セットアップしたらお披露目したいと思う。
みんなはそれまで何を買ったかモヤモヤ想像してればいいと思うよ。



大量購入して車に戻ろうとすると、全店舗の店主が待ち伏せしてて、また捕まった。
お面のオジィサンが手をつないで引っ張っていくので、あんまりかわいいからオジィサンの店でも似たようなのを買った。



それを見たほかの店主が自分の商品も買え買えアピールしてくる。

1人の店主が、
「ほらほらー この足はアンティークだよ」
と、壊れ果てた足を見せてくる。


ボロボロとアンティークの意味を履き違えないで欲しい、、、
足だけに。








いや、自分でもあまりうまくないの知ってるから。




群がる店主達。

肩組んでいるのは老婆の息子で、たまたま店にやってきてて、会計してくれたので、仲良くなってしまった。



キリがないので、最後は、


「あっ あれ何?」



と遠方を指差して、皆が注目している間に車に乗り込み、逃げてきた。
マジックはこんな時に役に立ちます。


お店巡りは超楽しい。
ディープなモーリタニアを知れるし、現地の人がまず間違いなく近寄ってきてくれるから、モーリタニアの文化に触れる絶好のチャンスと見た。