自分がモーリタニアに来て驚いたのは、バッタ問題を知らない人がほぼいないことだ。
サバクトビバッタは現地語で「デザラ」もしくは「クリケ」と呼ばれおり、
自分が何者か尋ねられてる時は、
「オレ、デザラ、ケンキュウ、スル」
と説明すれば、大概の人は尊敬と奇異との狭間のまなざしで見守ってくれる。
大きい道路で長距離移動する時は途中に検問があるのだが、
「サバクトビバッタの調査です」
と言えば、
「おー おつかれさまでーす。」
的な感じで通してくれる。
こちらにはバッタ専門の研究所があったりするくらいだから、バッタ問題は有名なんだろう。
日本ではバッタの大発生はほとんど起こらないので、自分も含めほとんどの人がバッタの問題とは一体どんなもんか想像すらできないと思う