バッタ新聞


自分がモーリタニアに来て驚いたのは、バッタ問題を知らない人がほぼいないことだ。


サバクトビバッタは現地語で「デザラ」もしくは「クリケ」と呼ばれおり、

自分が何者か尋ねられてる時は、


「オレ、デザラ、ケンキュウ、スル」


と説明すれば、大概の人は尊敬と奇異との狭間のまなざしで見守ってくれる。


大きい道路で長距離移動する時は途中に検問があるのだが、

サバクトビバッタの調査です」


と言えば、

「おー おつかれさまでーす。」

的な感じで通してくれる。



こちらにはバッタ専門の研究所があったりするくらいだから、バッタ問題は有名なんだろう。



日本ではバッタの大発生はほとんど起こらないので、自分も含めほとんどの人がバッタの問題とは一体どんなもんか想像すらできないと思う




バッタが大発生すると、どうなるのかインタビューしたところ、

緑という緑が食い尽くされ、

田畑は荒れ、家畜が倒れ、人々はうずくまり、

食糧不足し、校則が乱れ、治安が悪化し、

国が大パニックになってしまう。
そうだ。



そういった信じられないことが地球上で起こっていることを少しでも日本のみなさまに知っていただくのも私の務めかと思い、このブログを始めて、ひと肌脱いだりしている(嫌々脱いでいるのを忘れないでいただきたい)




自分でできる宣伝活動など、たかが知れている。

自分の叫び声など、62デシベル程度だ。遠方に届くわけがない。




なにか、なにかいい手はないかと模索していた矢先、









朝日新聞でバッタのことを紹介していただけることになった。

実は、このブログの読者の方に朝日新聞の記者さんがおり、海外で奮闘する人々を紹介するコーナーで私のバッタ研究の活動を取り上げていただくことになったのだ。

なんとありがたいお話。


告知します。

11月6日(日曜日)の朝日新聞GLOBEに掲載していただく予定です。

朝日新聞グローブ、通称GLOBEは、朝日新聞朝刊に月2回(日曜日)挿入されている特別紙面のタイトルである。Wikipediaより引用)



このブログにその記事を貼り付けると、営業妨害になるので、控えさせていただきます。
まともな姿をさらけだすのが自分にとって一番恥ずかしい行為で、皆に笑われるのが恐ろしいのだが、
バッタのことをみなさんに知ってもらえる絶好のチャンスで、その機会を与えてくださった記者さんと貴重な紙面を提供してくださった朝日新聞さんのお心遣いにこの場を借りて、感謝いたします。


自分のことを紹介したことを悔やまれないように精進いたします。



日本の皆様には、バッタのヤバさを、そして彼らの魅力を知ってもらいたい。


現段階では、


このブログを書いている本人のヤバさしか伝わっていないと思うので、
これからバッタの問題や、どんだけサバクトビバッタが面白い生物なのかその魅力を余しながら紹介していけたらいいなと思う。



研究に支障がない程度でね。



更新頻度が、

1日に2回の時は、ストレスの塊で現実逃避中だと思って間違いない。


毎日の時は、ミッションの境目で休養中。


3〜5日のペースの時は、研究がんばっているんだなと温かい目で見守っていただきたい。


更新が1週間滞った時は、アレ?もしかして?と思っていただきたい。





そして、


1ヶ月滞った時、


それは不安が確信に変わる時。


バッタ問題が、変わった全国ニュースで日本国民に知られることになるでしょう。