他人の瞳に映った自分の姿
私の大学院生活はちょっと変わっていた。
キャンパスライフを送るのではなく、そのほとんどをつくばの研究所で過ごしていた。
研究所には学生はほとんどおらず、パートのおばさんのシャンプーの匂いにウットリするくらい女性からも隔離されていた。
途中から、クマムシを研究している堀川・D・大樹氏が同じ実験室にやってきた。
(ミドルネームのDはルフィのと違うからね。)
空想の世界からやってきた男はまさにライバルというのにふさわしかった。
彼が登場するまでバッタの卵の長さを測定するのに、すごい苦労を感じていた。
しかし、彼はミクロのクマムシを一匹ずつピペットで吸い上げ、7時間かけて集めた200匹をまとめて電子天秤で体重測定していた。
その姿を見て、反省した思い出がある。
毎日、意地になってお互いに吐く手前まで顕微鏡を眺め続け、
次の日に会うと、無事に生きていることを喜び合っていた。
たまに堀川氏は過労で吐血していたそうな。
辛い時期を一緒に乗り切った盟友である。
彼は一足先に研究所を去り、NASAへと渡り宇宙生物学を学び、現在はフランスのパリでクマムシの研究を続けている。
そんな彼が自分のことを彼のブログで紹介したいと言ってきてくれた。
きっとものすごく褒めてくれて、この人アホなことするけど、実はカッコいいんだぜ!
と、モテるように図らってくれるのでは、という淡い期待を抱いてブログをのぞいてみた。
まずは、そちらのブログに飛んできてほしい。
http://d.hatena.ne.jp/horikawad/20111119/1321724929
予想以上に変態に映っていた(笑)。
みんなの目に映っている自分を知るのが怖くなってきた。
帰国するの、、、、どうしようかな。。