大人の社会科見学

モーリタニアは日本の3倍の広さを誇っているのですが、国土の90%が砂漠地帯です。


これがモーリタニアは砂漠の国と呼ばれる所以であります。


首都のヌアクショットから南に下っていくと、2時間ほどでセネガル川にぶち当たるのですが、このあたりが10%に含まれる緑地帯になるのです。


今回は、モーリタニアの農業の最前線に迫るべく、ロッソという街にある研究機関「ISET」に社会科見学しに行ってきました。

その模様をチラリと紹介していこうとこの記事を書く10日前から思っていました。




案内してくれた方はなんと鹿児島大学で博士を取得しており、まさかの日本語での案内となりました。

最終的には、お互いに日本語での会話に飢えていたので、また会おうと約束してきました。


まずは、乳製品や肉を加工するラボに案内されました。

残念ながら担当者がお休みだそうで動いているマシーンを見ることができませんでした。
冷蔵庫にも鍵がかけられていたため、試食もできませんでした。


秋田の小学生を全うしていた時は、「マミー」と呼ばれる琥珀色の甘美なる飲料を精製している工場の見学をし、できたてホヤホヤのマミーをいただいていたので、今回も出来たて食品を期待していただけに、ガッカリしてしまいました。


別のラボ。
モーリタニアの植物を利用して、何か新しい食品を作ろうとしているそうです。
イスラム教の国ということで、成分の抽出にはアルコールが使えないということで、水で抽出する方法をとっているそうです。

食品は口に入るため、意地でもアルコール抜きでなんとかしようとしているそうです。


特に、伝統的な果物をヨーグルトに入れて香りを良くしようと企んでいるそうです。

ちなみに、アルコールは一般の人は入手困難で、研究所でも買うには特別な許可書が必要なんだそうです。


こちらでは抽出した植物のエキスを舐めさせてくれたので、満足できました。
茶色くドロリとしたエキスでした。







このオブジェは何からできているか予想できますでしょうか?



レッツ、シンキングターーーイム。





ズッチャズッチャ



チーン。



これは、ビニールを燃やして固めて作ったそうです。

(今日は脳みそがとろけているので、投げやりな文章でごめんなさいですぅ)


このゴミを有効活用するために、リサイクルに乗り出しております。




イスにもなります。


あの黄色や赤はプラスチックの容器を切り取って作ったものだそうです。



きっと空だって飛べるはずです。



そういえば、日本のCMを思い出して、

「日本ではペットボトルがJRの車掌さんのお洋服になるんだよ」
と教えたら、そんな、バカな、、、、的なリアクションいただきました。
たぶん、ペットボトルを限りなく千切りにして、それで繊維を作っているかと想像していたのですが、間違っていると国際問題に発展しそうだったので、どうやって作っているかは謎だと伝えておきました。



とりあえず、ペロリと舐めておきました。




モーリタニアが頭を抱えているのが、この草「タイファー」


ガマの仲間だと思うのですが、セネガル川には軒並みこのタイファーが生えまくっており、
水のせせらぎがまるで見えませんでした。


このタイファーを圧縮マシーンを作って炭を作る試みが試みられていました。

このマシンでタイファーをギュッと強く抱きしめるように潰すと固まった炭ができるそうです。

手に持っているピノみたいなやつが炭です。

(巨大ピノが販売されないかなぁ。お金持ちになったら特注でピノでできたカマクラを作るんだ☆みんな遊びに来てねー☆)


こちらの植物には毒があると宣戦布告されたので、口に運ぶのはためらっておきました。
健康第一。



すごくみんなチャレンジ精神豊富だと感じました。

案内してくれた方は、
「周りに人達には笑われたり、止めるように言われるんだけど、私たちは自分で色々とやってみたいのです」
と力強くおっしゃっていました。

研究所はできて2年しかたっておりません。
もしこのブログを見ている専門の方がいらっしゃったら彼らに何かアドバイスを差し上げたら喜ぶかと思います。


残念ながら、虫担当の方が当日お休みだったため自分の活躍の場はありませんでした。
今回のブログの論調が淡泊なのはそのためです。


帰りに水田地帯に寄りました。そろそろ収穫の時期っぽかったです。

あるところには水があるもんだなぁとしみじみ。
ひさしぶりに水をたくさん見ました。


用水路が一部干上がって、魚が密集してて、採り放題キャンペーンが実地されており、チビっ子達が乱獲してました。

採ったものをみせてもらうと全て頭がありませんでした。


不思議に思ったので通訳の方に聞いたら、


「頭は食べないから採ったらすぐにちぎるんだ」


という、お母さん的な回答が得られました。




自分も小さい頃は毎日のように田んぼの用水路でアミを振り回していたので、昔を思い出しました。








カエルもいました。たくさんいました。

カエル、
ピョコピョコ、
みピョコピョコ、




合わせてピョコピョ グチャ。。。






今日、筆者はとても疲れているのです。



夕暮れ時に、稲刈りしたものをがっつりと持ち帰っていました。

のほほんとした雰囲気とは裏腹にけっこうな速度でロバががんばっていました。
(3匹のロバが一体何馬力なのか只今計算中です)


帰りは、スイカが一個100円で売っていたのでティジャニもがっつりと買っていました。


このスイカ買う時も、

「最初にコータローが登場すると値段が跳ね上がるから、オレ達が勝った後で登場してくれ」
と言われました。






水があるとないとでは同じ国の中でも生活がガラリと変わるもんだなぁとしみじみ思いました。