ハカセのバースデーカクテル

今日でサーティーワンのアイスを食う権利を失った32歳です。
そうです。これから、今日という誕生日を1人で過ごさなければならないのです。





あれ、おかしいな。
おめでたい日なのに、ちっとも心がはずまないや。



1人誕生日が寂しいのは自分だけではないはず。

今回のブログは、わたくしハカセが自分の英知を結集し、なんとか寂しさをまぎらわせる技を編み出して、
涙の数を減らそうとした物語である。

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古来、人の寂しさをまぎらわせてきたものは酒である。

しかし、世の人々全てが酒を自由に飲めるとは限らない。



お金が無かったり。


生理的にアルコールがダメだったり。


アフリカのイスラム圏の国に来ていたり。

など様々な制限があると思う。
自由に、いつでも、どこでもお酒が飲めたらいいのに。





みなさま、「ソルティードッグ」はご存じでしょうか?
これはグレープフルーツジュースウォッカを混ぜ、そのグラスの淵を塩でコーティングしたカクテルの一つだ。


ソルティ・ドッグ」とは、イギリス海員達のスラングで“甲板員”のこと。潮風や波浪を浴びながら甲板上で仕事をすることから“塩辛い野郎”と呼ばれるようになった。
サントリー、リキュール&カクテルを楽しむ私服の時間より抜粋)



塩っぽい犬かと思ってた・・・




先日帰国した際にバーのマスターにオーソドックスな作り方を教えてもらったので紹介しよう。

下準備は基本的には、グラス、塩、レモンを準備します。

1.グラスの淵をレモンで湿らせます。


2.湿ってる隙に塩をくっつけます。

(塩を入れた容器にグラスを突っ込みます。先にジュースを注がないこと!ここのバーは塩にコショウも混ぜてました)



3.ウォッカやらジュースやらを準備の整ったグラスに注ぎます。


4. 完成



最初はモテるために飲んでいたのだが、すっかりお気に入りのカクテルになってしまった。
本末転倒である(←使い方あってる?ちょっと自信無い)


この塩が味噌で、しょっぱ味が甘味を引き立てるのだ。
(最強に誤解を招く文章に我ながら惚れ惚れしました。)




あーあ、アフリカでもソルティドッグが飲めたらいいのになぁ



閃きはグラスの中に。




アフリカでもお手軽簡単にソルティドッグの作り方に気づいたのさ。

しかもレモンは使わずにだぜ。




マスオ「ええーー!ハカセはどうやってグラスの淵に塩をつけてるのかい?」


いい質問だね。


ハカセは貧乏なのでレモンなど買えないので、編み出したのさ。秘密の方法を。







お手軽に偽ソルティーを作る技を伝授したいと思います。




まず準備するのは、グラス、塩、
そして
「折れない心」「信じる心」です。







1.グラスの淵をペロリと舐めながらろくろのようにグラスを回転させます

(コツとして目を閉じましょう。マナーです。ここまでしといてなんですが、少々羞恥心が働いてしまったので白黒写真にしておきました。)



2.塩をくっつけます。



唾を多めに出しておくことを推奨いたします。

(均一に舐めておかないと塩の付き具合にムラが生じます)



3.グレープフルーツジュースのみを注いで完成。

セツコ「うわー 唾が出るぅ」





すごい!アフリカでもソルティドッグが飲めちゃうなんて!
ウォッカ入れなくても見た目モロにソルティドッグぢゃーん♪

どら、ではさっそくかんぱ・・・・ 


オェェェ


唾くさい。
グラスに口をつけたファーストコンタクトで不愉快な思いをします。
さっきまで口の中に居た時はまったく気にならなかったのに、外で会うと不愉快に感じるのはなんでだろう?


まぁ 贅沢言ってられないから多少の事は目をつぶるけど。



気を取り直して、これで、いつでも、どこでもソルティードックだよ。
つか、なんでもソルティーなんとかに変身できるよ。


注:ソルティービールは許されない行為です。悪ふざけもほどほどに。




飲み会で、
「アタシ、本当はお酒好きなんだけど、、、車だから飲めないの」
というかわいそうな女子にもせめて雰囲気だけでも酔わせるのにこの偽ソルティーをおススメします。
法的にもOKです。倫理的にも、、、。





ソルティードッグにまつわる問題がもう一つある。
飲み会でソルティードッグを頼む女子を見ることがあるのだが、その女子たちは決まってあろうことかその塩を手でふき取って、塩無しで飲み始めるのだ。



だったら最初からソルティードッグを頼むなよ、と思わず言いたくなるのだが、そんな時はグッとこらえて、「ブルドック」のことを優しく教えてあげてください。


説明しよう。

「ブルドック」とは、これは塩抜きしたソルティードッグのことで中身は同じである。
ただ単に「ドッグ」にならないことを気を付けられたし。


そうとは知らずにうっかりソルティードッグを頼んでしまった女子は不憫でならない。
いくら手で塩をとったとしても塩の微粒子までふき取ることは不可能だ。



そんな時、優しくそっと手を差し伸べるのが男の役目だ。


1.「オレに任せてよ」とさわやかに言い放ち、女子のグラスを自分の手元にもってくる


2.成人病などは気にせず、塩の部分をきれいに舐めとってあげる。
(意外と頑固に塩が淵についているので、唾で溶かすのがベスト)


3.微粒子もすっかりなくなった完璧な「ブルドック」を彼女の手元に渡す。
(テーブルに置いた後に無意味に90度回転させるとかっこいいぞ)


これで彼女は塩の恐怖に脅かされることなく、安心してブルドックを満喫することができるだろう。




今年のバースデーカクテルは、1人を忘れさせてくれる美味しさです。

乾杯。32歳。すごくがんばれよ。

(今回取材に使用した飲食物はスタッフが1人で美味しくいただきました。)