本の行方

東京の道、何か不法投棄されている。



何かしら?


「熟女ものがたり」という本でした。
かなりの確率でエロ本だと思うのですが、そのまま放置してきました。
たぶん、路上でエロ本を読む姿を撮影されるドッキリのはず。
隠れていたカメラマンに強い自制心を見せつけてやりました。





―――以上、前フリーーー 





本は買うものだった。
バッタ本を出して、今度は本を売ってもらうことになり、どうやって本は売れていくのか気になってきた。
著者以外にどんな人が本にたずさわっているのか、そういえば本を書く前に深く考えたことがなかった。


本が読者の手元に届くまで、3つのつくる(創る、作る、造る)が。
・本の中身を創る。
・本体を作る。
・本の売り場を造る。


最近、本にたずさわる方々と知り合いになる機会に恵まれることが多く、それぞれの本に対する情熱が面白い。

共通点は、みんな嬉しそうに本に対する思い入れを語ってくれるので、惚れそうになる。
というか、好きです。



その中で、本屋さん。
本はマンガとエロ本しかほとんど読んでこなかったので、
「あの本屋はいつも客が少ないからエロ本を買うのに都合がよい」
という基準で本屋さんを選んでいたんだけど、よくよく考えたら、本屋さんの主人があの本をチョイスしていたのか。本屋の主人の好みがその地域住民に及ぼす影響は大きい。


今もあるかしらないけど、弘前にあった「ドリームボーイ」。
名前に負けず、夢がつまっていた。豊富な品ぞろえ。



なんか、ごめん。若い頃は、エロ本の想い出しかほとんどないや。
今は違うよ。
本を書いてみて、そして本を自由に読めない環境に来たら、ものすごい読みたくなってきた。
アフリカにもってくる荷物の比重が食料から図書に変わった。



プレジデント連載の担当編集者の石井さんとブックンロール2013という書店員さんたちのイベントに出国直前お邪魔しました。


詳しくは空犬通信さまをご覧くださいませ
http://sorainutsushin.blog60.fc2.com/blog-entry-2042.html


書店員さんたちがバンドを組んでライブをし、
カリスマ書店員さんなる人たちがトークを。


田口幹人(さわや書店フェザン店;盛岡)
辻山良雄(リブロ池袋本店;池袋;司会)
長粼健一(長崎書店;熊本)
花本武(BOOKSルーエ;吉祥寺)



みなさま、本に対する思い入れが深くて、こんな人たちが本を扱ってくれているのか!とすごい感動しました。



このイベントに出るまで、本はどこで買っても一緒だろう、と思っていたけど、全然違った。
書店員さんが一言添えてくれた本を買いたくなってしまった。本を読むまでの楽しみがちがう。それに、時間とお金が制限されている中で、手当たり次第に本を読むのは難しい。けど、お気に入りの書店員さんがいたら、おススメしてもらえるし。


本の陳列の仕方一つとっても。綺麗に飾り盛りされた刺身のこと、「お造り」っていうじゃないですか。同じ刺身でも盛り付けでガラリと印象変わってくるし。
どの本を買おうか迷っていたとき、後押ししてくれていたのは書店員さんの「本の造り方」だったのかと気づきました。


書店員さんだけではなく、本の書評をしてくださる方もおり、本ってみんなにとって特別な存在だなぁと。
すごい参加できてよかったです。



今度実家の秋田に帰る時は、途中の盛岡で田口さんのさわや書店フェザン店に寄れたらいいな。

田口幹人さん、地元に密着した本屋さん。郷土愛をひしひしと感じました。



やっぱり、地元はとくべつ。
先月の秋田のタウン情報誌で、ジュンク堂書店秋田店さんがバッタ本をおススメしてくださいました。

(中崎悠人店長どうもありがとうございます!)
おかげで、小学二年生のときに好きだったのぞみちゃんが、「こうた、すごい」って褒めてくれました。


先日、ブログの読者さんが秋田旅行したのでジュンク堂書店秋田店でバッタ本をお買い上げくださったとコメント頂戴いたしました。やぁ 嬉しいです。







そして、まだ自分が知らない本屋さんのことを味わえる企画があるのです。

プレジデントオンライン
本屋と旅する男 『本屋図鑑』裏話-1-
http://president.jp/articles/-/10000

一人出版社「夏葉社」代表の島田潤一郎さん。一人で全てをやってのける男が、全国の本屋さんを旅し、『本屋図鑑』という本を出すのです。

ブックンロールでお会いしたのですが、プレジデントオンラインで一緒に連載する相棒というかライバルというか。



島田潤一郎さん

孤独な二人が群れるとき、何が起こるか見守ってくださいませ。