サハラ砂漠で肉を食べるまで
かれこれ2年半ブログを続けて早や300回くらい記事を作っているのですが、色々あって自分がブログをやっていることをうっかり忘れていました。
本日は少し雑用をやっつけたのでひさびさのブログで男のグルメレポート in サハラ砂漠です。
男のソウルフードといったら肉です。
強くなりたかったら肉を食いましょう。
まずは、食材購入。
何屋さんかわかりますか?
簡単すぎてごめんなさい。
商品自らアピールしてきます。
肉を食べるためにここからスタートです。
商品の狙いを定めたら交渉です
ちょっと大きめのヤギだったので1万1千円しました。
大の男ども8人分×昼飯と晩飯分。
無収入にもかかわらず私が肉をおごります。
秋田県民は献身的(見栄っ張り)なのです。
購入したら、次は運搬です。
運転中にヤギが落ちないか見張る係を務めます。
落としてしまうと一大事です。
さぁ 調理に入ります。
こちらではキッチンスタジアムを料理人が自ら準備します。
野外で料理対決。新しい形の料理の鉄人として面白そうです。
(ヤギをさばくシーンは都合により省略します)
そして、食卓に。
食卓は日陰に限ります。
この日の気温は40℃を越えてます。
日向の地面にアリをリリースすると3秒で死にます。
さぁ 実食です。
テーブルではないけどこちらのテーブルマナーはいたってシンプル。
右手でわしづかみ。
素手なので熱さに耐え、見たことも無い臓物を掴まなければなりません。
フランスパンと一緒に召し上がります。良いエサを食べたヤギは美味いです。
ただし、劇的に歯に挟まりますのでつまようじか糸が必要です。
食事中も食後も、みなが口々に「コータローありがとー」と感謝を伝えてくれるので奢りがいがあります。
研究所のモーリタニア人たちはものすごく「ありがとう」の御礼を表現します。こちらも負けていられないのでありがとうを。
「ありがとう」「どういたしまして」の応酬が毎日すごい回数です。
そして、洗い物は食べながら。
パンで肉汁を一滴残らず拭き取ります。砂漠では水は貴重なので、パンでキレイにしとけば少量のお水でお皿を洗うことができます。
キレイに食べることが求められます。
小さい頃に見た伊奈かっぺいが出ていたコマーシャル。納豆飯をぐちゃぐちゃにせずにきれいに食べ、
「納豆を茶碗につけずに食べる。これも一つの親孝行」の一言二言と似ているなと。
日本に居るとお店で気軽に肉を買えますが、なんと便利なことか。
好きな部位、好きな分量を好きなだけ。
日本の肉屋さんのありがたみを、焼肉屋さんの偉大さをアフリカで知りました。
つっても金と時間はかかるが、みんなで食べる肉は格別でとても贅沢です。
こんな感じで私は肉を食べて元気に研究しています。
ちょっとブログの更新頻度がダダ落ちします。
便りがないのは安否が危ういか元気に研究しているかのどちらかです。
温かく見守ってくださいませ。
PS
今回ご紹介した肉屋さんはモーリタニアの首都ヌアクショットから250km離れたところにあります。
店員がいないことが多そうなので訪問される方はご注意ください。