今日という日が何の日かわかりますか?
そうです。
3年の修行から帰ってくると約束した日です。
いきなり、丸森さんのお店で青森料理と美味しいお酒を堪能しましたが、
無事に修行から帰ってくることができました!
みんな、ただいま!
手ぶらで帰ってきたわけじゃないです。
修行の成果として、、、
まずは、国際農林水産業研究センター(国際農研)の主任研究員に着任し、引き続き、サバクトビバッタの防除活動に従事することになりました!
皆様、ご無沙汰しております。死亡説が流れてましたが、修行が実り、この4月から国際農研に主任研究員として採用され、大暴れするバッタの暴走を鎮める研究を展開していくことになりました! 精進していきますゆえ、今後ともよろしくお願いいたします!
— 前野ウルド浩太郎 (@otokomaeno175) 2021年4月2日
41歳で定職に就きました。
これで職の憂いなく、研究に力を注げます!
ブログを始めて10年。
長きにわたり、たくさんの応援ありがとうございました!
そして、「バッタを倒しにアフリカへ」(光文社新書)
こちらのラストシーンの一部が論文になりました。
無料でダウンロードできるので、チラ見してみてください。
とくに図1(Fig.1)にはババ所長が登場しております。
(↓ダウンロードの仕方)
要は、
「サバクトビバッタの大群は暗くなる前に大きい植物に群がってきて一夜をそこで過ごす」
という内容です。この研究成果を応用すると、周りに自分よりも大きい植物がなければ、バッタを自分に群がらせることができる可能性があります。
機会があれば、テストします。
そして、フィールドとなっているモーリタニア・イスラム共和国から、
「2020年度 シンゲッティ賞(科学技術部門)」
を授かりました!
(撮影:音速の貴公子・ドライバー・ティジャニ)
本賞(Chinguitt Prize)は、モーリタニア政府が毎年主催しており、モーリタニアの文化や芸術、科学の発展に貢献したモーリタニアや外国の研究者が表彰されます。審査には大統領も関与し、モーリタニアで最も権威ある賞の一つであり、名称の「シンゲッティ」はイスラム7番目の聖地として11世紀ごろから栄え、ユネスコ世界文化遺産の指定都市としてモーリタニアを代表する歴史ある街として知られています。
メダルは、シンゲッティの象徴ともいえるモスクをモチーフにし、学業をイメージされているとみました。
ババ前所長に推薦していただき、受賞いたしました。
コロナの影響で受賞式は中止となりましたが、立派なメダルと賞状をいただきました。
ティジャニがご近所さんたちから、「お前の相棒がシンゲッティ賞を受賞したそうじゃないか! おめでとう!」と祝福されまくったそうで、モーリタニアでのシンゲッティ賞は抜群の知名度ですが、たぶん、日本人で初めて受賞したため、日本での知名度はほぼほぼゼロのため、元気よく紹介していきたいと思います。
今回の受賞は、「お疲れ様」という労いの意味よりも、「これからもモーリタニアのためにがんばってくれ!」の激励の意味だと捉えました。
モーリタニアで行ったフィールドワークの成果のおかげで約60ヵ国にまたがるサバクトビバッタ問題を解決出来るように、研究チームと力を合わせてめっちゃがんばります!
今日という日を今か今かと、3年間ずっと待ってのブログ更新となりました。
本の登場人物はみんな元気でやっております!
今まで様々な人たちに助けてもらったおかげで、今日という日を迎えることができました。まだまだ助けてもらいまくりですが、今後も色んな人たちと連携しながら研究を進めていきたいです。
まだまだ報告したいことはあるので、追々。
今後ともよろしくお願いいたします!