『バッタを倒しにアフリカへ』行き、必殺技を見つけてきました

皆さまがお元気であることを信じてやまない2021年の秋。

今回、久しぶりのブログのため、力が入っており、めちゃ長です。

全部読むのに12分はかかるので、心してお読みくださいませ。

 

吉報です。

長い修行の末、とうとうバッタを退治する必殺技を編み出しました!

 

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(殴っているフリです。植物を痛めつけるようなことはしておりません)

 

私の正拳突きでも愛するバッタを叩き潰すことは可能ですが、彼らは空を飛ぶため、私のこぶしは彼らに届きません。

そこで、彼らの繁殖行動を研究し、その習性を逆手に取って、バッタをやっつけ放題になる状況を突き止めました。

 

 

研究内容に触れる前に、まずは今回の研究を実行するための私の心構えを先に説明いたします。

 

 

私は今、婚活中で、異性との出会いに大変興味があります。

出会うだけではダメです。相手に気に入ってもらい、そして私も相手を気に入るという、マッチングも望んでいます。

さらに、ゆくゆくは、私の素敵なパートナーをライバル達から守る必要性も感じています。

 

また、理論上、モテすぎて自分のタイプではない人に言い寄られまくると、その対応に追われてしまい婚活できなくなります。あくまで、理論上の心配です。

 

モテる男はツラいらしいけど、モテない男の方がツラい気がするのは私だけではないはずです。

私はバッタの♂♀を瞬時に見分ける特殊能力を秘めておりますが、婚活にはまったく役に立ちません。

しょんぼりです。

 

恋愛のはじめの一歩となる出会いが、コロナ渦ではそもそも無く、途方に暮れています。

結婚したいのに、出会いがない。

出会いが無いので、結婚できない。

私にできることと言ったら、途方に暮れることだけです。

 

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41歳、独りぼっちのブランコです。

 

大きめの冷蔵庫を買ったし、食器は複数揃えており、家族を築く心づもりは整えております。

ようやく就職もできたし、そろそろ結婚したいところです。

 

 

思い起こせば、ずっと恋愛には興味がありましたが、どうやって他の人たちが恋愛しているのか気になっていました。

 

 

23歳以降、私の身近な存在はバッタです。

バッタを毎日見つめる生活を送っていたところ、バッタがどうやってカップルになっているのか、疑問を抱きました。

 

 

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バッタのカップル(あれだね、略したらバカップルだね)

婚活の秘訣をバッタから聞き出し、自身の婚活に活用することができたら、自分の婚活もうまくいくし、研究成果も産み出せて一石二鳥やんか! 

という不純な心構えで行ったのが、今回の研究です。

 

 

 

サバクトビバッタの婚活、すなわち交尾・産卵がどのように行われているか、野外で研究した報告はほんのわずかで、深く調査されてきませんでした。

 

我々はモーリタニアサハラ砂漠で9年間にわたり野外調査を実施し、サバクトビバッタの大群は婚活を円滑に行うために、雌雄が集団別居していることを発見しました。

 

国際農研 プレスリリース:

www.jircas.go.jp

(バッタのイラストと参考図のデザインは弟の拓郎氏に作ってもらいました)

 

 

要は、常に雌雄が一緒にいると雌雄間でいざこざが生じるから、距離をとるとうまくいく、という繁殖システムをバッタが営んでいるのがわかりました。

出会い、マッチング、ライバルとの競争、無駄に言い寄られないようにするための工夫、といった数々の要求を「集団別居」というシンプルな行動をすることで見事に応えていたのです。

他の生物でもこの雌雄の「別居」が知られておりましたが、まさかサバクトビバッタの大群が集団で別居していたとは、よもや、よもやです。

 

雌雄共に婚活に費やすエネルギーは莫大なものになります。ほんとに。

 

サバクトビバッタにおかれましては、洗練された婚活システムが整備されているから、多くのバッタが無駄な争いや労力を払わずに繁殖できるから、婚活に関わるコストを削減でき、そのおかげでスムーズに大発生できるわけだ、と一人で納得しておりました。

 

 

バッタの成虫は群れで飛んで移動しますが、上空1800mまで飛翔することもあるそうです。

また、地面に降りているときに近づくと飛んで逃げます。

広範囲に広がって移動するため、防除(農薬の散布)が難しいという問題がありました。

 

オスが交尾するためにメスの成虫の背中に乗ると、オスは交尾に夢中になっているため、なかなか逃げようとせず、メスはオスがしがみついているせいで、飛んで逃げることができません。

 

 

 

 

産卵中は腹部を地中に差し込んで産卵するため、身動き取れず、しかも集団で産卵する習性があります。

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(産卵中に優しく引き抜くと、腹部がビロ~ンって延びたままで引き出すことができます。オスはメスをガードするのに夢中になっており、逃げたほうがいいのにと心配になります)

 

すなわち、「狭い範囲に、あまり移動しないバッタが大集合する」という、防除に絶好の状況が生まれていたのです。

もはや、農薬を散布するまでもなく、私の正拳突きが炸裂するという算段です。

 

 

 

なんで今まで、こんなことが見つかっていなかったというと、

1)現場にアクセスするのが難しい。

2)バッタは同じ場所にずっととどまっているわけではなく、移動しまくりのため、研究者が現場に遭遇できなかった。

3)誰も興味を持たなかった。

4)たとえ持ったとしても、研究できなかった。

のではないかと思います。

多くの人がバッタの大群に遭遇できたとしても、「うわー バッタがいっぱい」という感想を抱き、写真撮影に夢中になっていたのではと。

婚活には役立たずだった「バッタの雌雄を秒殺で区別できる」という、特殊能力が今回の研究では大いに役立ちました。

 

 

また、基本的に現地の防除活動は18時には終わります。

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(一仕事終わったら、みんなでまったり。労働者として当たり前の憩いのひと時です。)

 

 

バッタの集団産卵は、暗くなってから起こっていました。

 

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すなわち、サバクトビバッタは人間の隙をついて繁殖していたのです。一部の村人たちは、夜にバッタが産卵することを経験的に知っていて手づかみしていた報告もありますが、学術的に繁殖行動としては報告されていませんでした。

この習性を理解しておけば

「いつでも、誰でも、どこでも」

防除ができるのでは、と期待しております。

 

しかも、今回の発見をさらに発展させると、バッタの大量誘引法を編み出すきっかけになります。

そんな技を編み出すことができたら、好きな時に、好きな場所で、好きなだけ大群のバッタに包まれることができます。

すなわち、「バッタに食べられる夢」を叶えることに繋がっていくのです。

 

 

 

大きな前進ですが、バッタはシーンに応じて様々な行動パターンを示し、もちろん例外的な行動をしたりするので、より慎重な調査が求められます。

治安の悪いエリアがよりによって大量発生地帯だったりするし、そもそもサバクトビバッタは撲滅する必要はなく、増えすぎた分だけ、コラっ!と叱るのが良いのではないかと。そもそもバッタ好きだし。

 

 

今回は性成熟した成虫を対象にした研究内容ですが、未成熟の成虫や、幼虫用の対策も考えなければいけないし、あくまで「一手」を報告したところです。

色んなシーンに応じるため、手数を増やしていくことが大切だと考えております。

 

 

私の人生はバッタ色に染まっていると言っても良いはず。

TVチャンピョンで「サバクトビバッタ世界選手権」が開催されたら、上位に食い込む自信があります。

 

日本で8年間室内実験をして基礎固めをし、アフリカでは9年にわたって、野外調査し、あいだあいだでフランスとモロッコで実験させてもらい、データをかき集め、さらに2年かけて論文を仕上げました。爆量の文献を読み込み、何度も何度も論文を書き直し、仲間と議論を交わし、ようやく形になりました。途中、無収入になり、研究を続けられなくなる危機に陥ったりしましたが、長期間のデータを収集する研究は、期待と不安が詰まりまくりで心臓に悪いです。

それに、砂漠には面白そうな昆虫が意外と多く、他の虫に誘惑されてしまいます。

 

 

2018年から3年間の修行に出た最大の理由は、SNSを断ち、この論文に集中するためでした。

 

報告するだけなら簡単にできますが、私には野望がありました。

私が取り組むサバクトビバッタの問題を世界中の人々に知ってもらいたい。

それには、インパクトの大きい雑誌から論文発表することが有効な一つの方法です。

今回、論文が掲載されたPNASという雑誌は、絶好の雑誌の一つです。

私にとっての、チョモランマ級の雑誌です。

 

オープンアクセスになっているため、どなたでも無料でダウンロードできます。

https://www.pnas.org/content/118/42/e2104673118

①ここから入って、

②クリックすればOK

 

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(貴方様にとって、生まれて初めてダウンロードした論文になれば、嬉しいです。)

 

しかも、「in this issue」という、冒頭で特別に紹介されました!

In This Issue | PNAS

 

これは嬉しいご褒美です。

 

 

論文を掲載してもらうには、洗練された文章、論理展開、面白さ、新規性が求められます。

しかも、多くの読者に読んでもらうため、普遍的な話を展開する必要があり、バッタの情報だけでなくて、ほ乳類、鳥類、爬虫類、魚類、節足動物類と幅広く、動向を知る必要がありました。

 

 

自身の研究力をレベルアップさせなければ、論文を仕上げられないと思い、鍛錬を重ねました。

色んな人に校閲してもらったため、結局は人の手を借りて論文を仕上げたのですが、まずは自分自身がMAX努力することが大切だと思います。たとえ、自分の渾身の文章が跡形もなく修正されたとしても、フルパワーで考えぬいたことは無駄にはならず、次に必ず繋がります。

 

 

著書「バッタを倒しにアフリカへ」(光文社新書)の後書きで、論文発表できてないから研究内容について触れられなかったと言い訳しておりますが、当時はまだデータを取りきれていなくて「待ち」の状態でした。これだよ! この話も胸に秘めていました!

「私の怠慢が原因でほとんど論文発表していないため」と説明していますが、寝っ転がったり、女の子と遊びに行ってたわけじゃなくて、力の限り、研究していたよ。

 

(おめでたいアナウンス)

光文社新書は20周年を迎えました! 

おめでとうございます!!

透明感抜群で優しく柔らかい木漏れ日がその笑顔に似合う、日向坂46影山優佳さんがお祝いのフェアキャラを務められております。 書店には影山さんの特別オビがバッタ本を優しく包んでくださっております。御礼申し上げます)

shinsho.kobunsha.com

 

 

おかげさまで、バッタ本は21.4万部、16刷りになっております。

(あれだよ、印税はありがたく活動費に充てさせていただいております。高級車を買って乗り回したりとか、夜の街に入り浸るとか、そんなつまらないお金の使い方はしていないので安心して。みんながきっと喜んでくれるような印税の使い方しているから、お伝えできるまで楽しみにしてて!

*2022年1月某日追記「夜の街に入り浸るとか」と、書いたものの、夜にきちんと遊んだこともないのに、つまらないと決めつけたこの書き方は、我ながらよろしくないと思います。ちゃんと遊んでから判断すべき記述であったと反省しております。なに誠実さを売り出そうとしてるの?過去のオレ。ダセーよ。なんぼ婚活に必死になって良い自分を見せようとしているの? 本当は夜の街に繰り出したいはずなのに。

何もしないのを正当化しようとして、ダセーよ。知らずに決めつけること、これ、よくない。誇りを持って夜の街で働いている方々に失礼千万の書きぶりで、すごくすごくよくないよ。私は、夜の街を知る必要があると思います。)

 

本がたくさん注目を浴びている一方で、

論文発表しなければ、何もしていないのに等しいため、一部の方たちからは「この目立ちたがり屋め」と罵られてきましたが、私を信じて応援し続けてくれた方々に、今回の論文を捧げることできて嬉しいです。

 

ちやほやと褒められたら、そりゃ嬉しいです。ただ、私が嬉しさの快感を感じる瞬間は、「バッタってこんなことしていたんだ!」とバッタのすごさに共感してもらえたり、他の研究者が我々の論文を引用してくれて論文発表しているのを見つけたときです。

色々と嬉しさを感じることはありますが、この嬉しさは格別であり、論文発表した者にしか味わえない快感です。たとえ引用されずとも、論文発表できたときはすごく嬉しいですが、別の研究者の役に立てたらいいなぁ、という思いを抱いて論文を書いています。

今回の論文もですが、研究者はすさまじい労力をかけ、多大なる私財を投じて論文を発表したとしても、個人的に一円ももらえません。

じゃあ、なぜがんばれるのか、この原動力はどこから来ているのかは、また別の機会に。

 

 

 

思い起こせば、途中、無収入になったり、バッタがいない年もあり、大変でした。

無収入になったとき、この発見を発表しなくては人類の損失が大きすぎると思い、何としてでも研究者として生き延びねばならないという使命感がありました。

京都大学白眉プロジェクトが無ければ、研究者生命が断たれ、危ういところでした。

そして、皆さまが応援してくれたおかげで、くじけずに論文発表できました。

危なっかしいからかもしれませんが、自分は日本で一番、心配されて、応援してもらえる研究者だと思っています。応援を力に変えることができ、皆様に結果報告できて嬉しいです。

 

 

 

しかもです。今年、2021年はロシアの昆虫学者ウバロフ卿がバッタの「相変異」を発表してから100年目のメモリアルな年です。

そんな年に、ウバロフ卿に捧げる論文を発表できたのも何か運命を感じます。

天国で、色々と語り合うのが楽しみです。

歴代のバッタ研究のレジェンド達もきっと喜んでくれているはず。

 

 

当たり前ですが、私一人の力で全てを行ったわけではありません。

この一世紀の間に先人の研究者たちの尽力により、たくさんの重要な発見がありました。

さらに、バッタ防除のために、被害国には防除センターが配備され、闘う段取りが整えられてきました。

先人が礎を築いてくれたからこそ、サハラ砂漠でフィールドワークができ、今回の発見にたどり着くことができました。自分自身の努力はもちろんあると思いますが、先人の知的努力のバトンリレーを受け継ぎ、新たなる発見に繋げました。

 

ババ所長のおかげ、ティジャニのおかげ、懐中電灯を発明した人、車を発明した人等など

全ての人類のおかげです。

この時代に生まれた恩恵を思う存分、生かしました。

 

 

 

ただ、今回の論文は完璧とは言えず、やり残したこと、調べきれていないことがたくさんあります。未解決の問題は、自分自身がこの後、調べ上げていくつもりですし、できるところまで調べ上げ、次世代の研究者へとバトンを繋ぐことができるようにしたいです。

 

そもそも、論文の書き方やデータの解釈など、初めて取り組む研究テーマのため、専門家の目には不十分に映るかもしれません。

学会などでお会いした時に、個人的に色々と議論を交わすことができれば嬉しいです。

 

 

いずれ時間を見つけて、今回の研究内容を主軸にした本を書き、裏にはどんなドラマが秘められていたのかを皆さまにお伝えしたいです。

しかしながら、まずは論文書きや調査・実験に精を出します。

論文発表するときは、発表するネタの順番も大切です。

この内容を発表してからでないと、次の論文が発表できないことがあります。

今回の論文は時間がかかり、おかげで後に控えている論文があります。

フン詰まり状態がようやく解消できたので、ガンガン論文発表していきたいと思います。

 

これで終わりじゃないよ。こっからだや!

 

 

 

それにしても、サバクトビバッタがすごい!

シンプルな方法で、絶妙なバランスをとりつつ、余計なムダを減らし、ベストパートナーに巡り合って婚活してるのはスゴすぎる。結婚相談所も婚活アプリも思いつかない方法なのではないでしょうか?

 

 

サバクトビバッタは、まだまだスゴイことをしているはず。

そのスゴ技を一つずつ解き明かしていくのが私にとって最も興奮する行為であり、至高の贅沢です。

さらに「バッタ、スゲー」と褒めてもらえるのが、嬉しいこと限りなしです。バッタが褒められると私はものすごく嬉しいのです。

これからもバッタのすごさを皆さまに伝える代弁者になるべく、精進します。

 

 

 

そして、多くの方々がご存じのように2020年頭からサバクトビバッタの大発生が世間から注目されました。

注目が高まれば、それだけ関連論文も受理されやすくなる気がします。

今回、私たちの論文がPNASのような幅広い読者層向けの雑誌に受理されたのも、いわば、サバクトビバッタが暴れたおかげと言えます。

せっかくアフリカに行っても一匹のバッタにも出会えない地獄のような不運にも恵まれましたが、今回はバッタ達に後押しされました。サンキュー!

不謹慎ながらも、バッタ大発生の恩恵を受けた格好です。

注目されているときにタイミング良く、論文発表できたら良かったのですが、皆様が忘れかけているときに発表して思い出してもらうのも重要なことです。

ちなみに、インド・パキスタン方面のバッタの発生は終息したものの、まだアフリカの角とイエメンではバッタの大群が出現しており、さっそくこの情報をバッタ関係者たちにお伝えする次第です。

 

 

 

最後に、みなさまにお伝えしたいこととして、日本の若手研究者の可能性に懸けてみてください。

 

人類史が始まって以来、これまで、いったいどれだけの人々がサバクトビバッタを目撃してきたことか。

世界的な害虫なのですが、実は、野外での繁殖行動はほとんど研究されてきませんでした。

害虫の繁殖メカニズムの理解は、害虫を管理(退治)するためには必須な情報です。

実は、肝心の情報が欠けたまま、人類はサバクトビバッタと長年にわたって闘ってきたのです。

 

実際には繁殖行動は、ただ見落とされてきただけなのですが、あえて、謎と言わせてください。謎となっていた繁殖行動の一端を、サバクトビバッタに縁もゆかりもない日本の、若手研究者(当時31歳)、しかもフィールドワーク初心者が解き明かしました。特別な装置や薬品など使わず、シンプルな観察がメインの手法で。これは、日本の研究者育成システムの賜物と言えるのではないでしょうか。日本学術振興会の海外特別研究員のような、若手研究者が世界で研究できる機会に恵まれるシステムは大変ありがたいです。

 

 

 

日本の若手研究者は、世界が抱える難問を解き明かすことができるポテンシャルを秘めています。ただ、今回の研究のように時間がかかるものもあり、2、3年の研究成果だけで評価されるシステムだと、チャレンジングな課題に挑めないです。

 

 

自分がこれまでにとってきたトリッキーな戦略のように、研究者自身が有名になって、注目を浴びて研究を続けるようなことをすると時間がかかって、研究に費やす時間と精神が削られてしまいます。

 

私は、有名になるために研究したのではなくて、研究するために有名になったのです。

今回の研究成果を発表するために、有名になったと言っても過言ではありません。

 

有名になったせいで、数々の弊害に直面し、うんざりすることが多々あります。

しかし、有名になったおかげで結果的には多くの方々にサバクトビバッタに関心を持ってもらえたし、今回の論文発表もファンの皆様にとっては待ち望んでいてくれた、身近な話として喜んでもらえると思うし、良いこともあるのは事実です。

所属機関の国際農研の知名度向上に貢献できるし、所轄の農林水産省の活動紹介にも繫がります。

 

何がどこでどう繋がるかはわかりませんが、未知数の研究力を備えた若手研究者が思う存分に研究に専念できる環境整備は大きな課題の一つです。

皆さま、どうか若手研究者を温かく見守り、応援くださいませ!

(若手に限らず、中堅とシニアも)

 

 

そして、困窮している婚活野郎のほうも応援してください!

いつか、昼下がりの公園で息子とキャッチボールしながら、娘とお姫様ごっこしつつ、人生のパートナーと微笑み交わしたいものです。

 

と、思っていたけど、オレ、人間の女子のこと、好きなのかな、、、

あれ、どうなんだろう。。。。 なんか、よくわからなくなってきた。。。

もう、いいや。

 

 

ちょっと、バッタ見てくる!

 

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P.S.

 

 

この写真はハロウィン用に撮影したものです。

ハッピーハロウィン!