憩いの場・酒場ル 丸森 (高円寺にある青森料理居酒屋)
砂漠での調査中、朝飯からヤギ肉の内臓などを胃袋に詰め込んだ蒸し焼きが出てきます。
一日の最初に口にするものが脳ミソの日、一日を複雑な気持ちで過ごすことになります。
(朝の砂漠は冷え込んでいるので厚着してます。この数時間後、40℃を超えます)
嫌いじゃないけど、こんな生活を送っていると当然、日本食にかぶりつきたくなるわけで。
帰国後、駆け込む居酒屋が高円寺にあるんです!
酒場ル 丸森
https://qeethk8.wixsite.com/sakabarumarumori/blank
青森料理と美味い酒を提供することに定評があるお店。
見てよ。この美味そうな青森料理の数々。
(青森県をかたどった、津軽味噌のアジなめろう)
(トゲクリカニ。実家でお母さんがカニをむいてくれる以外、初めて他人にむいてもらいました)
ニシンと大根をうまい具合に料理した一品。
(写真:ナオさん)
これらの料理を食べるたび、生きて帰ってこれて本当に良かったとしみじみ思うわけです。
この料理の写真は、先日の「世界一受けたい授業」を丸森で友人たちと観覧したときの宴会料理の数々です。
右上が店主のまる氏。
まる氏とは浪人時代の寮生活を共に過ごした仲であり、切磋琢磨した関係。
(キン肉バスターをかけてるのがまる氏、かけられているのが私。危うく命を落とすところでした)
日本食を普段から食べていても、丸森の青森料理にはいつも癒されます。
秋田出身ですが、青森料理、うまいです。
番組で、秋田出身なのに津軽弁をしゃべるシーンが出ましたが、あれは青森の友達に向けたビデオレター用に津軽弁をしゃべっていただけで、秋田弁を忘れたわけではありません。ネイティブの人にしてみたらまだまだですが、私は秋田弁と津軽弁をしゃべれます。学生時代に津軽弁を必死にマスターしたのですが、アフリカで使う機会は皆無です。
秋田県民なのに津軽弁をしゃべっているシーンが全国放送され、秋田に帰りづらくなっています。
番組見逃したから、ちょっと何言ってるかわからないという方。
まる氏がお店で録画してくれているので、見せてーとおねだりしてください。
酒と青森料理を堪能しながら、バッタの授業もお楽しみください。
バッタ博士が普段何食べているか知りたいという質問がやたらときており、
現場から食レポートでした。
戦士は修行しに旅立つ法則
どうしても倒せない相手がいるとき、ヒーローはどうするか?
ドラゴンボールの孫悟空は、界王星に行ったり、精神と時の部屋にこもったりして修行しました。
ワンピースのルフィと仲間たちも二年間、それぞれ離れ離れになって修行をし、パワーアップしました。
博士も戦士。私も、倒さなければならない問題に遭遇しております。
今のままの私ではぶち当たったバッタの謎を解き明かすことはできない。
全勢力を注ぎ込み、新たなる力を手にしなければ、乗り越えられないところにきました。
ということで、これから3年間に渡り、修行の旅に出ることにしました。
決して、本が予想外に売れたおかげで毎日のように取材やら執筆やら講演会の依頼を受け、研究の時間を確保できなくなり、軽くノイローゼになっているからではありません。
人に会うとあれこれしてくれと依頼されるため、もう人に会いたくなくなっているからではありません。
しかしながら、今まで応援してくださった皆様に挨拶せずに旅に出るのも礼儀に欠ける。
かといって全国各地を巡って皆様に挨拶に行く時間がとれず。
どうしたらいいか。
ということで最後に全国ネットのテレビに出て、皆様に御礼を伝えます。
「世界一受けたい授業」
http://www.ntv.co.jp/sekaju/
5月5日19時から放送の子供の日スペシャルに出演予定です。
さっき、予告でチラッと映ってた。
(動くティジャニも放送されるかも)
収録は終えており、あとは私が悪いことをして出演取り消しにならない限り、放送される見通しです。
当日の衣装は、お楽しみに。
番組を見てくださり、取材やら執筆やら何か依頼を考えられる方が出られるかもしれません。
ご興味を持ってくださり、大変嬉しいですが、今回の番組出演で全てを出し切り、旅立ちます。
これからは本業に集中したく。
くれぐれも念を押しておきますが、貴方様のご依頼メールを作られる労力を全て無駄にしてしまうため、「もしかしたら」を抱かずに温かく見守っていただけましたら幸いです。
今後は、研究・教育関係の活動のみご相談させていただきたいと考えております。
ほとんど日本におりませんが善処する所存です。
3年後、成長した姿で皆様の前に舞い戻ってきたいと思います。
みんなから忘れられるかもしれませんが、私はどうしても研究者としてかっこいいバッタ博士をお見せしたいのです。
時間がかかってしまいますが、皆様の温かい応援を背に受け、旅立ちます。
たまに近況報告しますのでー
皆様も健やかに一緒に戦っていきましょう。
行ってきます!!!
業務連絡:旅に出ます
停車中の車に乗っていて、めんたいこのおにぎりを食べました。
うっかりとめんたいこをシートベルトにこぼしてしまったので拭こうとしてシートベルトを外したら、
めんたいこ付きのベルトがスルスルと収納部位に戻っていきました。
己の愚かさと無力さと噛みしめました。
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バッタを倒しにアフリカへ』(光文社新書)を出版してから、ちょうど3ヶ月が経ちました。
皆様には、新聞、雑誌、ラジオ、ツイート、ブログ等、各方面にて拙著を宣伝していただき、おかげさまで8刷り9万部となりました。
先日は、盛岡のさわや書店ORIORI店にて盛大にトークイベントを開催させていただきました。
(@HERO_WOLFDOGさん撮影)
10万部に達するまでは責任を持って宣伝活動をしようと決意し、婚活の時間を削って可能な限り活動してきましたが、今年の取材対応はここまでにさせていただきたく。
決して婚活のためではなく、9月から長期の海外出張が控えているためです。どこかは言えませんが、遠い国です。
執筆や講演の依頼も相次いでおりますが、当面はお引き受けすることは大変難しい状況です。
お声掛け頂くのは当然嬉しいのですが、時間をかけてつくっていただくご丁寧な依頼をお断りするのが申し訳なく思います。
皆様からのご期待と温かい励ましを力に変えて、本業の研究の方で応えていきたいと思っております。
明日、8月18日(金)は、今年最後のラジオ出演となり、
「大竹まこと ゴールデンタイム!」14:20〜と、
「荻上チキsession22」22時〜、いずれも生出演してきます。
最後に盛大に宣伝してきます。
私は任期付き研究員のため、今、研究をがんばらないと、再び無収入に転落です。
研究ができなくなるのはもうこりごりです。
先日、ノーベル賞受賞者の大隅良典先生と梶田隆章先生と若手研究者育成に関して対談を行ってきました。
国立大学協会広報誌 http://www.janu.jp/report/
Opinion [座談会]
【特集】若手研究者の育成 日本の研究力を守る
その模様が記されたPDFは、自由にダウンロードできます。
http://www.janu.jp/report/files/janu_vol45.pdf
色々とお話をお伺いし、研究のことをより深く考えるようになりました。
私は、研究のことを世に知ってもらう宣伝活動と研究活動の2軸を柱にバランスを考え、動いております。
今回の出版のおかげで、大勢の方々にバッタ問題を知っていただくことができました。
明らかに宣伝活動のほうに力が偏っており、研究活動のショボさが際立っているため、
今度は研究活動に力を入れるステージに来ております。
9万部に匹敵する研究成果を生みだすのは、なかなかしんどそうですが、やりごたえがあります。
ということで、
しばらく、ふつうのハカセに戻り論文執筆がんばります。
静かなときは研究か婚活をがんばっているときなので、
見守っていただけますと嬉しいです。
季節の変わり目には近況報告したいと思います。
気長に、今後ともよろしくお願いいたします。
皆様におかれましても健やかにお過ごしされますように。
こわいほど世界を飛び回る虫博士の冒険の書 『昆虫こわい』(幻冬舎)
虫界隈ではお馴染みすぎる丸山宗利博士がこの度、『昆虫こわい』(幻冬舎)を出版されました!
![[カラー版]昆虫こわい (幻冬舎新書) [カラー版]昆虫こわい (幻冬舎新書)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51L7Zvb6%2BAL._SL160_.jpg)
- 作者: 丸山宗利
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/07/28
- メディア: 新書
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文章に加えて写真が全てカラーなのに本体価格が1000円とは。
幻冬舎さんの営業努力がキラリと輝く。
丸山博士はアリの巣の中に居候している昆虫の新種を発見するスペシャリスト。
丸山博士のお目にかかれば、日本ですら新種が見つかるんだから、調査が進んでいない外国に行ったら何が起きるのか?
そう、この書では丸山博士の新種発見フィーバーが続くのだが、新種ゲットに行きつくまでの冒険の過程を紹介しているのが、本書の特徴の一つである。
不便な思いをし、おっかない目にあったり、現地の人の優しさに触れたり、と昆虫学者が感じたこと、見たこと、聞いたことがそのままに綴られているが、南米やアフリカなど、所変われば味わう「こわさ」も変わっており、次はどんな目に遭うのだろうとイジワルにも丸山博士がどんな目に遭うのかが楽しみになってくるのも本書の特徴だ。
色んな昆虫の美しい写真がてんこ盛りの中、「ハネカクシ」というアリの巣に紛れている甲虫の採集が本書の一つのカギを握っている。
各地にハネカクシを求めて飛び回る丸山博士の恐ろしいところは、50年も前にたった一度だけ見つかっていたハネカクシの名前を憶えており、発見次第叫ぶことができるのだ。
「エキトクリプトゥス」
「ワズマニナ」
「エキトデーモン」
なんの呪文ですか?と丸山博士の記憶力のすごさと、新種を発見してやるぞという意気込みがひしひしと伝わってくる。
研究者目線としては、色んな地域に行って新種の昆虫を見つけるだけでも十分な成果となるのに、その一つずつの成果を組み合わせ、壮大な研究テーマに挑んでいた真の魂胆が最後に明かされ、おおぅと唸る。12年間に及ぶ、地道な研究が発表されたときの充実感たるや、感慨深いものがあっただろう。
質の高い学術論文も発表しながら、本を執筆される丸山博士。
同じく研究を生業とする者からの一言感想としては、
「丸山博士の生産性の高さが、こわい」
その「こわさ」のおかげで、多くの人たちが虫に魅了され、昆虫学者の魅力が世に広まっていく。
この本を読んで、もっと過酷なところへ丸山博士を送り込みたくなってくるのは私だけではないだろう。
丸山博士は、印税を調査費用に回すとか。
この本が売れて、次なる舞台へと旅立つ展開を期待したい。
PS
章の扉ページには、その章を象徴するイラストが描かれており、楽しみどころの一つ!
しまだななさんの画力が唸っている! すき。
今作が気に入って、もっと丸山博士の活動を知りたい、アリの巣にいる虫のことを知りたいと思ったら、
他の作品もオススめ

アリの巣をめぐる冒険―未踏の調査地は足下に (フィールドの生物学)
- 作者: 丸山宗利
- 出版社/メーカー: 東海大学出版会
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 137回
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- 作者: 丸山宗利
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2014/08/07
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (15件) を見る
秋田市民文化講座 ほくとライブラリー土崎図書館 『バッタを倒しにアフリカへ』
地元、秋田で講演会を行います。
舞台は、母が「ファーブル昆虫記」を借りてきた土崎図書館。
多分、地元でアフリカにバッタを倒しに行ったのは私が初めてのはずです。
幅広い年齢層にお話しできればと図書館員さんと相談し、
午前は、小学生と保護者向け
午後は、中学生以上の大人向け、の二部構成となっております。
(※注 「おらほ」は「私たちの」のという秋田弁です)
実は、前館長の桜田さんから、
「地元出身で外国さ行ってがんばってる人はあんまし、いないがら、なんとか一つ土崎図書館で話してもらって、盛り上げてもらえないすべが?」
と2年前にお声掛けいただいておりました。
桜田館長は昨年度退職されたのですが、今回の出版を機に、満を持しての凱旋講演の準備を進めておりました。
そんな中、
先月、桜田前館長が急逝されました。
残念です。
一番楽しみに待っててくださった桜田前館長の前で講演できないのは無念ですが、お声掛けくださった桜田前館長のためにも、昆虫学者を目指すきっかけとなったファーブル昆虫記を貸してくれた土崎図書館のためにも、地元秋田で講師の大役をしっかりと努めてきたいと思います!
おそらく、自分の同級生が子供を連れてくることが予測されますので、気合い入れて向かい撃ちます!
業務連絡と出版後、
印税に期待して、とりあえず自分の本をたくさん買って、
夜な夜なうっとりと眺めています。
まだ金持ちの象徴「白いガウン」は買えず、白装束でガマンしてます。
100万部売れたら、ガウン買っちゃお。
えーとですね、13日に抜歯する予定が、今日は検査だけで、24日に抜歯することになりました。
すなわち、社会復帰が遅くなります!!
18日の週は少し動けますが、24日の週は、大人しくしています。
29日は本関係者の祭典「帰ってきたブックンロール」に参加します。
空犬通信さんが詳しく。
http://sorainutsushin.blog60.fc2.com/blog-entry-2797.html#more
お時間ある人、遊びに来てねー
当日は、荻窪のオシャレ本屋さん「Title」さんがバッタ本を会場で販売してくださるので、
お買い上げくださった方は、会場でウロウロしている私にその本を見せびらかしてください!
Titleのオーナーである辻山さんの新作、「本屋、はじめました」(苦楽堂)

- 作者: 辻山良雄
- 出版社/メーカー: 苦楽堂
- 発売日: 2017/01/01
- メディア: 単行本
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こちらも会場で販売されるとのこと。
新しい物事にチャレンジしようと企んでいる方にはぜひとも読んで頂きたい一冊。
分野問わず、物事を進めていくための気遣い、心配りを学べました。
本好きのみんなで決める、本当に面白い本を紹介することに定評のあるブクログさん。
「本屋、はじめました」は第5回ブクログ大賞 エッセイ・ノンフィクション部門にノミネートされております。
http://booklog.jp/award/2017/nominate/essay
あのですね、先日、神楽坂モノガタリさんでトークイベントをしたのですが、その際に、
弟の拓郎氏が作成してくれた「キス引換券」を配布したのですが、誰も使ってくれませんでした。
もっとムーディにしないと使ってくれないことを学びました。
帰ってきたブックンロール用に新しく作ったので、今度は大人の雰囲気かもしだしてリベンジやで!!!