ちょっと気を抜くと、あっという間に月日が過ぎ去ります。
前回の更新が二年前やんかー!
ということで、すごく久しぶりのブログ更新となりましたが、
前作『バッタを倒しにアフリカへ』の続編となる新作
『バッタを倒すぜ アフリカで』が光文社新書より出版されることになりました!
(桜の満開にタイミング合わせられず、すでに桜は散っております)
オビにあるように、自分の婚活がままならないというのに、人様バッタ様の婚活システムの謎を解き明かそうとするアカデミックな学術書に本作はなっています。
私生活において、婚活しても結婚できるとは限らないことを痛感しておりますが、
本作は、ただひたすらに、すごくすごく学術書です。
恥ずかしながら、40歳を超えると、一人でいると寂しさを感じるようになり、これはイカン(遺憾)ということで、本をカキカキ、寂しさを紛らわせておりました。
前作よりも販売価格が上がり、約1.5倍の1500円であることに、
「前作が24万部売れたから、今度は高値で儲けようとする魂胆か?」
と、オイッ!と思った方もいらっしゃると思います。
力強く否定しますが、違います。
原因は、私が書き過ぎて前作の2倍近い600ページを超えてしまったからです。
新書でこの量は異例の厚さの部類に入り、2000円近くになってもおかしくないところ、光文社新書の営業努力のおかげで価格を抑えていただいているのです。
暴利を貪る意図はないことをお伝え申し上げます。
厚い本好きにはたまらない、むしろ、お買い得価格になっております。
本作は、約三年かけて執筆しました。
時間をかけりゃあ、いいってものではありませんが、やっぱり読者の皆様には少しでも楽しんでもらいたいと思うのは著者と出版社の人情です。
大忙しの研究者ではあるものの、たまたま、独身だったから時間がとれたのは不幸中の幸い。
寂しさを相殺しようと筆が進みに進み、ページ数が倍になってしまい、書くのも校閲する作業も倍増して大変でした。
(極厚の新書になっております)
気合入れてチェックしましたが、それでもミスやら表現を変えたほうがよいとかあると思います。
何かを見つけた際には、表立って私を批判するのではなく、ツイッターでコッソリDMを送っていただけましたらありがたいです!
今回の出版ではもう一つ、特色があります。
私は虫が好きで、虫がたくさんいればいるほど幸せになりますが、世の中には虫が嫌いな方もいるそうです。
写真でも虫を見たくないレベルの方々がけっこういるそうな。
私としては虫嫌いの方でも虫にまつわる読書を楽しんでいただけたらと願っておりますが、いかんせん、本に大量のバッタの写真がたくさん掲載されており、虫嫌いがトラウマになるレベルの禁断の書物にもなっております。
虫嫌いな人にも、なんとかして心安らかにバッタ本を読んでいただく方法はないものかと考えた末、
「バッタ画像を取っ払う」という荒業を思いつくに至りました。
Kindle版(電子書籍)では「バッタ画像抜き版」を準備していただけることになりました。
しかも100円低く、お求めやすくなっております。
(バッタ画像有り版もございます)
バッタ画像有り版
https://www.amazon.co.jp/dp/4334102905
バッタ画像抜き版
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CW1L9ZKK
虫好きも虫嫌いも、物好きの方々に読んでいただけたら嬉しいです。
私は、本作のような本をずっと書きたいなぁと思っていました。
一作目となる『孤独なバッタが群れるとき』
は、グラフのオンパレードで難しすぎてわかりづらいというご感想が多く。
二作目となる『バッタを倒しにアフリカへ』では、バッタ研究についてあまり触れられず、読みやすさを重視したところ、今度は「もっとバッタの話を知りたかった」という残念なご感想が。
ならばということで、三作目となる本作『バッタを倒すぜ アフリカで』では、その両方(研究話 + 異国での滞在記)を混ぜ合わせ、バランスをとった書物となっております。
いずれの三作には、「バッタを知ってもらいたい」という切なる願いが込められています。
バッタ大好き野郎の、はた迷惑な欲望が詰め込まれた新作がどのように動くのか、楽しみです。
そして、本作は続編となっており、二冊がどのような連動をするのかも興味深いです。
私的に区別すると、前作は「陰」、本作は「陽」となっています。
バッタがどうのこうのという個人的な願望に加え、
「がんばれば報われる社会であってほしい」という壮大なスケールの願いが本作に込められております。果たしてお伝えすることができるかどうか。
ありがたいことにネット上では本の感想を知ることができます。
2024年4月15日の時点で、
Amazon: 2260件(星の数)
ブクログ:1207件
読書メーター:3334件
これに加えてツイッター上でもたくさんの読書感想文を頂戴でき、読者が求めていること、好んでいること、楽しんでいること、嫌がっていることなどを把握することができ、フィードバックする形で三作目を手掛けることができました。
読者の期待を良い意味で裏切るために、たくさんのご感想が大変役立ちました。
老若男女、色んな楽しみ方ができたらと仕掛けを施しております。
気づいてもらえるかしらとドキドキしております。
さぁさぁ、皆様にお楽しみいただけましたら嬉しいです!
前野ウルド浩太郎