トノサマフーズ


帰国中は母校の神戸大学にも行ってきました。

恩師の竹田先生が日本でトノサマフーズなるう会社を立ち上げようとする話を教えてもらい、話を伺いにいってきました。


何の会社かそのネーミングから予測してみてください。




そう、トノサマバッタを飼料化や食品に加工しようという会社なのです。



私も最近、大発生したバッタをただ殺虫剤で防除するのではなく、資源活用できないものかと考えておりまして、
トノサマフーズの力をサバクトビバッタにも活用することはできないのか、その打合せにいってきたのです。


竹田先生は、環境関連の協同組合、淡海再資源化協同組合の事務局長をなされておる、林さんとトノサマフーズの企画を立ち上げておられました。


林さんにもご足労願い、研究室にて様々な可能性について論議いたしました。


林さんは未利用のバイオマスの活用をテーマに、琵琶湖の外来魚の駆除後(捕獲、水揚げ後)に着目し、畜産家畜の飼料原料への転換を図っておられます。

さらに魚体たんぱく質からペプチドを精製して機能性を有する資料原料の製造に目処をつけたところだそうです。

今は必要なものを得るために、他の部分はどんどん捨ててしまっているが、資源が限られている以上、その廃棄物も有効活用しなければならない。

もうこの地球上で人類が好きな物だけ取って後は捨てて行く時代は終わり、あらゆる生命体からの提供物を全てを利用させて頂く姿勢が必要と考えられておられ、感銘を受けました。


大学ではバッタ研究のセミナーもやらせていただき、たくさんの若人たちが来てくれました。



竹田先生は忙しそうでしたが、相変わらず高い生産力を維持し、バンバンと論文を出されており、すごく励みになりました。
あれこれ口うるさく指図するのではなく、背中で物語る竹田先生が自分は大好きです。


夜の飲み会では背中を何度もバシバシ叩かれ、
「前野、がんばれよ」
と励ましていただきました。


私、ハカセはトノサマフーズの技術部門担当専務に任命していただきました。
当面固定給料なし。出来高払いです。


がんばりたいと思います。