歯磨木

ただいま。無事に帰って参りました。
今回は暑くて、そして寒かった。
日中は40℃オーバーなのに、夜は15℃近くまで下がった。
布一枚で外部をしきったほぼ野宿状態なので身体にこたえた。
ぐったりしてると、これでもまだまだ大したことないそうな。
くそ暑い中でも、毛布にくるまって昼寝している皆様。
鍛え方が違う。


こんな過酷な条件でよくバッタ達は生き延びているもんだ。




帰りに豪快にパンクした。


スペアタイヤを見ていなかったので心配になったら、車の下に積んでいた。


順調に飛ばしていたら、急に路肩に止まり、
コックのシェフが道端の木に枝を採りに。

謎の行為にどうしたのか質問したら、枝を使って歯磨きをしたいそうだ。


通称「歯磨き木」と呼ばれているそうな。
皮をはぎ、先をよく噛んでほぐしてからゴシゴシするらしい。


これは是非、試してみたい。

(運転しながらティジャニが作ってくれた)


おぉぉ 歯磨き粉いらずで強烈に歯がツルツルになる。
歯医者さんで買ったフィリップスの2万円の超音波電動歯ブラシをも凌駕するパワーだ。

モーリタニアでは、歯ブラシはつい最近導入され始めたばっかりらしい。
そういえば街中で木の枝をくわえているドカベン岩鬼みたいな人がやたらいると思っていたら
彼らは皆、歯磨きしていたわけか。

(お手本を見せてくれているモハメッド。その洗練されたフォームに年季を感じた。)


うん。磨き応えたっぷりだね。
「普通」の硬さの歯ブラシ慣れている歯茎にはちょっぴりハードすぎる。


まぁ なんてったって木製だからな。

そして、ほぐれた木片が容赦なく歯茎に刺さってくる。
ふいに枝がどうなっているのか見た。







「朱に染まった木ブラシ」



ほぼ凶器と化してた。
そして木片が歯の間にはさまってきてイライラする。

上手に磨くには鍛錬が必要そうだ。



物珍しさとタダで採り放題という利点から、日本へのお土産最有力候補にしよう。