一人ドラゴンボールごっこ

オッス。みんな元気か？

え？

いやいや、オラだよ。
え？　このシルエットに見おぼえないの？

ほらほらー

有名じゃん。このポーズ。

え？　わかんねーの？

しかたねーな。自己紹介すっか。

私は国民的ヒーローの・・・・・

オッス！　オラ、博士（バッタ）。

手違いで髪型左右逆になってしまいましたが、作り直すのが面倒なのでこのまま押し通します。

そうなんです。
最近、一人ドラゴンボールごっこにはまってます。

その成果をお披露目したいと思います。

かー

めー

はー

めー

波ぁぁぁぁ―

あぁぁぁぁ！！！！！！！
おっと。
うっかり、キン肉マンのカメハメを繰り出してしまいました
修行がまだまだ足りません。

あれですよ。
悟空と違って私は幼少期に岩に頭をぶつけたことはありませんのでご心配には及びませんよ。

ということで、モーリタニアに渡ってから行った研究で三報目の論文が受理されました。
Maeno, O.K., Piou, C., Ould Ely,S., Babah, O.A.M., Pélissié, B., Mohamed, O.S., Jaavar, E.H.M., Etheimine, M., and Nakamura, S. (2013) Plant size-dependent escaping behavior of gregarious nymphs of the Desert Locust, Schistocerca gregaria. Journal of Insect Behavior. (in press)

二報目は紹介しそびれてました。

今回は、高密度下で発育した群生相の幼虫の逃避行動について調査しました。

コイツラ↓

群生相の幼虫は集団で同じ方向に歩くマーチングと呼ばれる独特の行動を示します。
たまたま見つけた群生相の幼虫の群れに着目。

植物に群がっている幼虫の群れの逃げ方が状況に応じて変わっていることに気づき、どうやって逃げるかを調査することに。
実験方法はおもむろにバッタ達に歩み寄って行き、どうやって逃げ惑うかを執拗に目視したシンプルかつ単純な手法を採用。

まさか趣味のストーキングが研究にも役立つとは思いませんでした。
「ゲイは身を助ける」と昔の人はうまいこと言ったもんだわ。
詳しい研究内容はモーリタニア編の本で紹介したいと思います。

今回の論文は渡航３日後の５日間の野外調査のデータが基になってるのですが、
サバクトビバッタの野外生態の手つかずっぷりに研究者としてウハウハです。

今やっている研究はアフリカに渡ってから始めたためわけわからずにショボさ全開だったのですが、
おフランスに留学して修業したおかげで論文になりました。
やったぜ！　フレンチキッス！！！

730日間の派遣の内、最初の10日間の成果で運良く論文二報出たのですが、その後私が何してたと思いますか？

クイズです。

10秒間で考えて下さい。
（ヒント：バッタ博士は研究者です）

チーン

そうです。少し簡単でしたね。

正解は、

ひたすらドラゴンボールごっこ三昧です！！！

いやぁ　万が一に備えてアフリカに山吹色の衣服を持ってきといて正解だったッス。

全国のチビっ子諸君！！！
これが大人のドラゴンボールごっこです。
「やるなら本格的にやる」　
おじさんと約束しようぜ！

７２０日間、ストイックにドラゴンボールごっこしてきたというのにまさか無給になるとは・・・。
どこで道を誤ったのか心当たりがまったくありません。
チクショウ。ひたすら亀仙流を信じてきたのに。。。

オラ、こんなにがんばったんだぞ。

修業風景

海で亀の甲羅を拾った瞬間に、亀仙流を貫く決意をしました。
現実問題として、亀の甲羅は重く、生臭いことを報告いたします。
亀仙人が自らに課した修行はあまりに厳しく、氏をただただ尊敬します。

つか、今の私の研究者としてのレベルはドラゴンボールで言う、亀の甲を背負って牛乳配達して修行している初期のレベルなので、次のステップのカリン塔に早く到達したいと思います。
高みから世界を見渡せれるように。。。

そして、明日、アフリカで33歳の誕生日を迎えます！！！　

日本に居たときからセルフハッピーバースデーの練習をしていたので、
今では豪華にも手拍子付きです。

ちっとも寂しくありませんよ。
たとえ無収入という名の路頭に迷いつつ、一人ぼっちになっても・・・。

だって、三脚がいつも側にいてくれるから・・・。

それに、印税だってきっと入ってくるし。。。

孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)

夢いっぱいな３３歳を過ごせますように・・・