肴はぬるめのお湯でいい。
自由に酒が飲めないので、酒の肴もなげやりなバッタ博士です。
残すところあと一ヶ月。実験も追い込み中。
実験風景
祖父からもらったかのような調理服が白衣代わり。
帽子をかぶって頭がムレるとハゲると聞きます。
しかし、調理帽をチョモランマ状態にすればムレを防げます。
その機能性の高さに脱帽です。調理帽なんてもういりません。
約3年前、日本を旅立つとき、味噌を見捨て、その代わりに調理服をアフリカに仕込んできたのですが、日の目を見ずに持ち帰るのは忍びないなぁとずっと思っていました。そしたら今日になって調理服が私に囁いてきたのです。
「いまだウルド! 気を解放しろ!!」と。
さ、お茶番はここまでにして、アフリカでの闘い・第一ラウンドも終わりに近づいてきたことを感じる出来事がありました。
先日の昼間。専属ドライバーのティジャニからババ所長が用事あるから所長室に来てくれと電話が。
研究所の本館に行くと、職員が廊下に立っており、真っ暗な会議室に入れと。
何かしらと入った瞬間、盛大な音楽と照明がついた。
スタッフ全員が会議室にいて、拍手と共に皆が握手を求めてきた。
私のお別れ会だった。
ティジャニが企画してくれたらしく、テーブルには鶏肉の串焼きランチが人数分。
みんなで一緒にランチタイム。
ご馳走様の前に、ティジャニがスピーチ。ババ所長が訳してくれた。
「自分が困っている時にいつもまっさきに手助けしてくれたのはドクターだった。ドクターにしてもらったことに比べたら本当にささやかな会で申し訳ないが、本日はみんなで楽しんでもらえたら嬉しいです。今までどうもありがとう」
笑顔でありがとうとしか言えなかった。
相当フイ打ちをくらったモーリタニアンサプライズ。
ババ所長「うちの研究所でこういうパーティやるのは初めてだ。ましてやドライバーが企画するのは今までなかったぞ。いいことだ。毎日セレモニーがあったら美味い飯食えていいのにな。ガッハッハ」
ティジャニとは未だに言葉も通じあっていないのに、やられたッス。
実際にはお別れではなく、ちょっと日本に行ってきますみたいな感じで数ヵ月でモーリタニアに戻って来る予定だけど、感慨深いものがありました。
残りの一ヶ月「オマエまだいたのかよ!」的な扱いを受けそうですが、
立つ鳥跡を濁してなんぼです。勢いよく次に向けて羽ばたいていきたいと思います!
PS
只今、やることがエベレスト並みに積もってきたので、ぬるま湯の飲みすぎに気をつけてがんばります!