Mission 1 バッタの気持ち

学部生の弘前大時代の恩師はイナゴの研究をしており、
イナゴの卵塊を数時間で1,000個以上田んぼから掘ってきた逸話がある。
卵塊は地中に産まれているのに、なぜそんなに採集できるのか。
皆、疑問に思うのだが、恩師は、

「いや〜 イナゴの気持ちになって考えれば、どこに卵を産んでるのか分かるさ」


それ以来、何かバッタについて知りたいときは、バッタの気持ちを考えるのが鉄則だ。



今回も目の前にいるバッタ達の気持ちを考える。
バッタはどんな家に住みたいのか?

誰かに食べられるとかあまり考えたことがないから、頭をひねる。


もし、自分がバッタだったら、
・トゲ付きの家
・小さいよりは大きい草
・餌場と家の距離は近いほうがいい
・同居人が多いと敵にバレやすいので、少ない方がいい
を是非ともチョイスしたい。


それならば、
・草の種類
・草のサイズ
・同じ草上にいるバッタの数
・バッタの大きさ(幼虫か成虫か)
を調べれば、何か傾向が分かるのではないかと思いつく。

「メジャー」を持ってきていたので、草のサイズもラフだが、測定できる。

やることをモハメッドに伝え、手伝ってもらえることに。

キャンプから少し離れた場所で、適当な所をピックアップして、そこを調査することに。


バッタを数える。
草のサイズを測定する。
を繰り返し、やはりバッタはトゲの植物ばかりにいる。

好感触をつかめてきたのだが、
22時スタートで、一時間経ったらモハメッドがぐったりしてきたので、
ここからは自分1人でやることに。


満点の星空の下、突撃、隣の寝床訪問。

ただ、昼とは打って変わって肌寒いくらい。
バッタの知らない顔を見れるのはたまらないね。


ここで今回のMissionの最大の秘密兵器を投入。

「ビール」

ウマイ。ウマイよ。ただ完璧に飲むタイミングを間違った・・・
調査中とかでなくて、寒い。
キンキンに冷やしてきたのだけど、その冷たさが身にしみる。
昼に飲めば良かった。。。
今はその冷たさが憎い。

おかげで目が覚めた。


2時過ぎに測定は全部終了した。
もっとバッタを見たいけど、寝ないと明日が持たない年頃だからいたしかたない。

今夜はバッタと一緒に砂漠で寝ます♪



言い忘れましたが、見つけたバッタは全て捕獲しました。

いいお土産ができた♪