今回は打ちひしがれています。
今から3か月前にジブリにお願いして巨大ケージを作ってもらった。
早めに準備し、いつでも実験できるようにスタンバイしていたのだが、
ケージに異変が。
金網がメタリックカラーから茶色く変色し、小さな穴が空き始めた。
不穏に思っていたのだが、崩壊はとどまることをしらなかった。
先日は、扉を閉めているはずなのに、中に鳩が入り込んでいた。
そして、3ヶ月経った昨日。
ケージ達の様子を見に行き、立ちすくんでしまった。
金網は腐食し、一昨日の強風がトドメをさし、もろくも崩れ去ってしまった。。。
4機のケージが全滅?!
おぉぉぉぉ ジーサス。
これはイタズラによるものではなく、潮風によるものだ。
モーリタニアで最高級品とされる金網を見つけ出し、万全を期したつもりが、3ヶ月で朽ち果ててしまった。
しかも、実験に使う前に・・・・
人件費、材料費合わせて、
総額30万円
お金は自分の希少な滞在費から絞り出し、自分的には一大プロジェクトのつもりだった。。。
実験する前に、お空の星になってしまったケージ。
夢見た実験。
このケージの中にバッタを解き放ち、彼らの行動をじっくり見る予定だったんだよ。
ノートに実験計画書いて、もうこんなグラフになるんぢゃないかなって予想までしてたんだよ。
でもね、もうそれはできないんだよ。
目の前には無残なケージ達。
涙は出なかったけど、泣けてきた。
ただただ、ケージを呆然と見つめるだけ。
そして、ケージを追加するために大量に買っておいた資材もジブリが野ざらしにしていたため、すべて腐ってしまい、しかも道路にはみだしていたおかげで、車にひかれ、これまた星になってしもた。。。
どうやら豪快に空振りしてしまったらしい。
笑うしかないが、へこんでしもた。
無駄に精密に並べられたケージ達。
網無くなっても、けなげに立ち続けるケージ達。
途方にくれる自分を同僚のモハメッド・アナゴさんが励ましてくれた。
「オイオイ〜 どうしたんだい?ハカセ? え? ケージが台無しに?それはついてないな〜。ま ドンマイだよ。次だよ。次。」
あぁぁ やっぱ辛い時に励ましてくれる仲間がいるのはありがたい。
なんとか気をとりなおしてやってみるよ。
コメントどうもありがとうね。
そうだ。私は博士だ。こんなことでくじけてどうする。
次に向かって歩き出さねば。
志半ばで倒れたケージ達の分もがんばらねば。
心配かけてごめんね。みんな。
オレ、がんばるよ。
ようやく顔あげたときだった。
「イヨ〜 みなさんどうしたんですか?暗い顔なんかしちゃって。アハハー」
モハメッド・ノリスケぇぇぇぇ!!!!!!!!
しかし、この失敗が後に好転することに。
(みたいな流れにならないかなぁ・・・)