到着と出発

昨夜、モーリタニアに無事に五体満足で帰ってきました。



ヌアクショット空港に辿り着き入国手続きしようとしました。
そしたら、まさかの








入国拒否


住所を書く欄があるのだけど、自分は研究所のゲストハウスに住んでるのですがゲストハウスの意味が通じない。



「こんな住所はヌアクショットにない」
的に一蹴され、全ての乗客が入国審査終わるまで最後まで相手にしてもらえず。


お迎えに来てもらっていたティジャニに運よく車に入っていた通行許可書に書かれた研究所の住所を持ってきてもらい、渋々と審査員が認め入国できました。

なぜか揉めるときは決まって男の審査員です。
グッタリします。





そして、荷物を回収しようとしたら、荷物を運ぶ係の人達が自分に群がってくる。
彼らは運搬料を請求してくるのであらかじめ交渉が必要です。


50kg近い荷物を持っていたので今回はお願いすることに。
前は500円くらいだったのに、今回お願いした人が10ユーロよこせと。
駐車場までたかだかカートに乗せて200mで10ユーロもらえるんなら自分がそのバイトしたいッスよ。



そしてカートにスーツケースを乗せようとしたら脇から別の人に取り上げられ、その人もまた10ユーロを請求してきました。
ただカートに乗せただけやん。


フランス語をちっともしゃべれないので交渉は難航します。
雰囲気はこんな感じです。


係員「10ユーロ(1000円)が相場なんだよ」


私「いいえ、こないだ別の人は500円で運んでくれましたー。いいよ、別の人に頼むからいいよ」


係員「いやだ。お前日本人なんだろ?金持ちだからいいだろ?10ユーロくらい」


私「全ての日本人が金持ちだと思うなよ!! オレは貧乏だ!!」


係員「え?そうなの?」


係員同士が顔を見合わせてざわつきはじめる。

ごめん。貧乏な日本人で・・・



揉めているとちょうどここにティジャニが登場。
金額を聞き、そんなの無理に決まってるだろと一蹴すると、


係員「オマエは関係ないだろ。オレはコイツと話してるんだから邪魔するな」
とまた揉める。



交渉の末、二人合わせて700円(2000ウギア)で手を打ち、駐車場へ。
したら、1500ウギアしか手持ちがなくて、結局10ユーロ渡すことに。




それでも無事に帰ってこれたんだからラッキーだと思わないと。


ほどなくして、我がゲストハウスに辿り着き、感傷に浸ろうと扉を開け、電気をつけて衝撃が。





ゴキブリ大発生。
床にうごめく黒い塊。



溜息でるわ。

あのね、発生してもらいたいのは君たちではないのだよ。



恐る恐る台所に行ってみると、、、、 


あぁぁぁ



占拠されてる・・・



フランスに行く前はゴキの成虫2匹くらいしか見てなかったのに、閉まり切ったゲストハウスで繁殖していたようだ。



自分の部屋はさすがにドアを閉め切っていたから無敵だろうと思って風呂場に行ってみたら、、、
ガサゴソと・・・



あのね、部屋で見るゴキブリと実験室で見るゴキブリとではテンションが違うのだよ。
正直言うけど、一般の人たちの前では変な目で見られないようにゴキブリ嫌いなフリしてるけど、
ラボではマジマジと見るの好きッスよ。


部屋では見たくない。




そして、現在にいたるのですが、14:00で気温が43.7℃でございます。
お部屋のエアコンは19℃設定にもかかわらず、ぬるい風しか送ってくれません。


そして肝心のバッタはまだ発生しておりません。




ねぇ。 どうしたらいい?



これから先、どうしたらいい?



また新たな出発を切ったわけなのですが、



まったく人生ってやつは楽しませてくれるぜ!
(精いっぱいの強がりを貴方に)