弱り目にたたり目

自分で使っておいてなんだが、「たたり目」って・・・
「祟り」はわかるのだけど、目って・・・


今日はミッションから帰ってきて36℃の部屋でエアコンつけて、温度下がるのまってたら一向に下がらず、
むしろ冷蔵庫の温風で室温が上がってきてしまいこれはダメだと思って、部屋から出ようとしたら、
鍵が開かない。

鍵をかけれたのに、開けられないって・・・
こんなにもルパンを尊敬したことは未だかつてない。



カマラに電話しても出ないし、他のワーカーも気づいてくれない。


2時間後、ようやくカマラが助けに来てくれて、なんとか脱出できた。
汗ダラだったので、シャワーを浴びようとしたら、何やら建物の脇でビチャビチャいっている。

カマラと外に出たら、貯水庫がぶっ壊れ、水がダダ漏れしており、水がゼロになってしまい、
シャワーを浴びれない。




会議室のクーラーがなんとか動くので、今夜はそこで寝ることに。
設定温度を20℃にして、早5時間が経つのだが、未だに28℃を切ることができない。
節電対策なのか?

ライフラインがズタズタな支店。
建て直しを図ることに。



ブログのタイトルとは程遠く、さっぱり虫の研究の話をしていなかったね。


春からの調査で、ある手がかりを掴んできた。
とある種類の草が生えているところに、やたらバッタがいるのだ。
色んな草が生えているミックス状態のところでも、他の草を無視して、この草にやたらバッタがたかっているのだ。
バッタが野外で大発生する引き金の一つは草の種類が握っていると仮説を立て、現在調査中である。
色んな地域、季節で活躍する草の種類は変わると考えられるが、最も重要そうな草をピンポイントで調査してみることに。
今日は、目星をつけたとある草が分布いる所を200kmに渡って見学してきた。


地平線の彼方まで、この草だらけのところを見ることができた。
まだバッタは発生していなかった。
草は生えたてや、枯上がっていたり、とコンディションは不十分なものの、
雨季後は緑一色になるのだろう。



緑一色になり、バッタが大量発生した時のことを考えると、
ここはもう、パラダイス銀河になるに違いない。


大学の研究室にいた時は、飼育スペースが限られており、先輩達優先で思う存分飼えなかったりした。
それが、サハラ砂漠に来たらどうか。
無限に広がる調査地を独り占めできてしまうこの贅沢さに思わずニヤニヤしてしまう。

バッタを育てて実験に使うのは一苦労なのだが、
準備も、後片付けもしなくてもいいところに、フィールドワークの良さを垣間見た。
たった一日で一か月分のデータが取れたりするので、やりごたえたっぷり。


フィールドで感じた疑問は全てノートに書き留め、その答え合わせを時間をかけてやろうとしている。
バッタが居そうなところは、自分で歩いて、色々触って、匂いを嗅いで、耳を澄ませて、と五感をフルに使って、
バッタを発見するための第六巻を鍛えている。

そして、自分がバッタだったら、こーするのに、という砂漠で生き延びる知恵を妄想している。
紀元前から砂漠にお住いのサバクトビバッタの生活の知恵には驚くべき謎が隠されているに違いない。
どんなすごいことをしているのか、是非とも知りたい。
そこにこそ、大発生のメカニズムを解くヒントがあると睨んでいる。


今年は雨がちょっと遅れているらしいのだけど、早く雨が降らないかなぁと祈っている。


さっき、0時過ぎに、カマラに


「ご飯できたよー」


と誘われ、2回目の夕飯を食べてきた。
自分は普通に朝飯と昼飯を食べているので、ラマダン中に太るとみた。